【マツダ CX-3 発売】黒と赤を極める…こだわりぬいたインテリアカラー

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マツダ CX-3 プロトタイプ(XD ツーリング)
マツダ CX-3 プロトタイプ(XD ツーリング) 全 8 枚 拡大写真

マツダ『CX-3』にはグレードに合わせて3種類のインテリアコーディネートが用意されており、それぞれ先鋭感とぬくもりの作り込みを軸に個性を与えられている。

XDグレードに用意されたインテリアコーディネートは、“EDGY”と“STYLSH”をテーマに黒を極めることにこだわったものだ。「ファブリック仕様は一番下のグレードに設定されやすく、無個性なものになってしまいがちだが、今回はそうならないように、モードファッションのような、黒を重ねて、黒の質感にこだわることを目指した」とはマツダデザイン本部プロダクションデザインスタジオカラー&トリムデザイングループの木村幸奈さんの弁。

特にこだわったのは黒とシルバーの対比だ。そして、そこに使うグレーによって黒に深みを持たせている。更にこのグレーを際立たせている素材がファブリック本体だ。木村さんによると、「これまではメインのファブリック自体にキャラクターが強くあり、その布そのものがキャラクターを主張していた。しかし今回は、シートに仕立てられた時に、最もそのキャラクターが発揮出来るように、つやっとした質感が最も魅力的に見えるようにした」と説明する。

また、木村さんはただ全体が黒で終わるのではなく、エアアウトレットのリングに赤を入れた。「ファッションでも一点だけこだわるということがある。この赤もCX-3でこだわったクオリティの高い赤を一点ここに置くことで、このブラックの内装がぐっと引き締まる。所有したいと思う黒内装が表現出来た」と述べた。

次にXDツーリングのカラーコーディネートは、「マツダがこれまで表現してきたスポーティな表現を、CX-3らしく洒脱にクールにという感じで表現している。その最たるものが、赤色へのこだわりだ」と木村さんはいう。

マツダはソウルレッドをはじめ、赤の表現にはこだわってきた。木村さんはCX-3に相応しい赤を考えた結果、「このクルマのクールな洒脱さ、ちょっとファッショナブルでお洒落さを考えるとブルーイッシュな赤が相応しいと考えた」という。

この赤はドアトリムやセンターコンソールに使われている。そこと、エアアウトレットのリングの赤は多少色味が変えられた。このリングはトリム類の赤と共存するので、通常は同じ色味を使うが、実際にリングにすると深みのない赤になってしまったのだ。そこで木村さんは妥協をせずに狙いを深めて作った結果、青みとメタリック感が強く、彩度が高い赤にたどり着いた。「届けたい質感と印象として求める色にこだわることで、この空間全体のクオリティを作り、このクルマのキャラクターを表現した」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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