ブリヂストンがオリンピックやNFLのスポンサーになるワケ

自動車 ビジネス 企業動向
ブリヂストンの2015モータースポーツサポート計画発表会
ブリヂストンの2015モータースポーツサポート計画発表会 全 6 枚 拡大写真

3月13日、ブリジストンは2015年のモータースポーツ活動計画を発表した。2015年も、グラスルーツからトップカテゴリーまで、国内外の幅広いモータースポーツにおいて多くのチームやドライバーをサポートしていく。

専務執行役員の石橋秀一氏は発表会において「真のグローバルNo.1ブランドを目指していく」と宣言。そのために、整合性のあるブランドメッセージ発信、「Bマーク」の浸透によるブランドの訴求、顧客とのタッチポイントの多様化、画期的な新商品とサービスの強力な連動、といった4点に注力していくという。

特に顧客とのコミュニケーションに関しては、モータースポーツでのサポートのほか、2016年よりオリンピックにおける「TOPパートナー」契約を締結。これは国際オリンピック委員会(IOC)の最高位スポンサーで、1業1種しか契約できないもの。日本企業では現時点において、ブリヂストンとパナソニック、先日発表されたトヨタの3社のみで、契約金は年間数十億円規模とも言われている。

石橋氏は「オリンピックは、多くの地域、全ての年齢層、男女の差もなく多くの方が知っていて、みなさま好意を持っている。多くの方に接触ができる非常に強力なプラットフォームということで協賛を決めた」と話す。

タイヤビジネスだけでなく、ブリヂストンがオリンピックに協賛する理由は何か。もちろん、ブランド認知が理由ではあるが、それだけではない。石橋氏は、ブリヂストン創業者である石橋正二郎氏の言葉を引き合いに出す。

「石橋正二郎は『世の人々の楽しみと幸福のために』という言葉を残している。スポーツやモータースポーツを通じて、感動、情熱、喜びを我々がサポートするというのを継続的にやっていきたい。ブリヂストンは2輪、4輪だけでなく、五輪もサポートしていく」(石橋秀一氏)

オリンピックのほかに、地域別では、アメリカではNFL(アメリカンフットボール)やNHL(アイスホッケー)、南米ではサッカークラブチームの頂点を決める「コパ・リベルタドーレス」、ヨーロッパではスキーアルペン競技のワールドカップなど、各地域それぞれで盛んなスポーツに積極的に協賛していくという。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る