ホンダ、V2H対応充電器をさいたま市の小学校に「モデルケースとして世界へ」

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ホンダ HEH55 引き渡し式(16日)
ホンダ HEH55 引き渡し式(16日) 全 8 枚 拡大写真

ホンダは燃料電池車や電気自動車から家庭などへ電力供給を行うV2H対応のDC普通充電器『HEH55』をさいたま市立太田小学校に同市と共同で設置し、3月16日に引き渡し式を実施した。

ホンダの三部敏宏執行役員は「HEH55は電動化モビリティの電力や太陽光発電による電力など様々なエネルギーをコントロールし効率的にマネジメントする。これによりさいたま市では再生可能エネルギーで水素を造り、その水素でゼロエミッションの燃料電池車を平常時は公用車として活用し、非常時はその燃料電池車が防災拠点となる太田小学校に駆けつけて、車から学校にある蓄電池に継ぎ足し充電することが可能になった」と説明。

その上で「このさいたま市と太田小学校での取り組みがモデルケースとして今後日本中、そして世界に広まっていくことを期待したい」と述べた。

さいたま市では現在、160ある市立の小中学校すべてに太陽光パネルと蓄電池を設置する取り組みを行っている。本間和義副市長によると「子供たちに太陽光発電に興味と関心をもってもらうとともに、災害時に避難所として集まる場所になっている体育館で非常用の電力として利用する」ことが目的という。

太田小学校には15.6kWhの蓄電池が設置されており、さいたま市の公用車として使われている燃料電池車『FCXクラリティ』から外部給電用インバータおよびHEH55を通じて給電すると4回分の継ぎ足し充電が可能。6~7時間で満充電になるとしている。

《小松哲也》

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