2015年2月の世界新車販売、東欧と南米で悪化…マークラインズ

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グローバル・ライトビークル販売
グローバル・ライトビークル販売 全 1 枚 拡大写真

自動車産業ポータルを運営するマークラインズは、業務提携する英国の調査・コンサルティング会社LMC社による、2015年2月の世界新車販売台数を発表した。

それによると、2月のグローバル・ライトビークル(乗用車・小型商用車)市場は、季節調整済み年率換算の販売が1月から若干減少し、8700万台/年。前年同月比では0.6%増にとどまり、2013年半ば以来の低い成長率となった。西欧の販売は改善を続け、米国と中国も好調を維持したが、東欧と南米の販売は1年前のレベルと比べて大きく低下している。

米国は、2月も前年同月比5.4%増と好調な販売を維持した。大寒波、インセンティブの低下、輸入車に影響を与えた西海岸での港湾ストがあったにもかかわらず、消費者は改善している経済、低金利と組み合された長期ローンなどを利用し、自動車を購入している。

西欧市場は前年同月比で8%近い増加となった。すべての主要市場で販売が増加、特にスペインとイタリアの好調さが目立った。東欧は前年同月比で20.2%減。ロシア市場の崩壊が影響した。

中国市場は2月も好調な販売を維持。速報値によれば、春節の休みを勘案した季節調整済み年率換算販売は2460万台/年となり、下方修正した1月の季節調整済み年率換算販売の2480万台/年から若干の減少にとどまった。

日本は、季節調整済み年率換算販売が比較的高い500万台/年となり、1月とほぼ同じ結果となった。価格に敏感な日本の消費者が2015年4月に予定されている軽自動車への増税前に駆け込み需要が発生する可能性もある。

ブラジル市場は、カーニバル休みで2月の季節調整済み年率換算販売は270万台/年へ急落。最近の燃料・食料・バス料金などの値上げと金利引き上げの政府決定が消費者心理を冷え込ませ、自動車購入に悪影響を与えた。

《纐纈敏也@DAYS》

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