【ジュネーブモーターショー15】フィアット 500X によるカスタマイズ実験

自動車 ニューモデル モーターショー
フィアット 500X ブラック・タイ
フィアット 500X ブラック・タイ 全 16 枚 拡大写真

フィアットはコンセプトカーこそなかったものの、興味深い「ショーカー」を公開した。フィアットとガレージ・イタリアカスタムによるプロジェクトで誕生した『500X』のショーモデル『ブラック・タイ』だ。

これはカスタマイズの可能性を探るためのスタディで、ショーカーの根底に流れるアイデアは「顧客の要望にたいして完璧に応え、個性を発揮するためのテーラーメイド・カスタムにおいて、無限の選択肢を提供すること」だという。

エクステリアには特殊な塗装方法が採用された。フロントエンドで「X」を描く模様はペイントではなく、またストライプ模様のラッピングをしたものでもない。「ラップ・ペイント」と呼ばれる革新的な手法が採用されている。具体的に言えば、まずクローム状に輝くフィルムでボディ全体にラッピングを施し、その上にブラック塗装とクリアコーティングをしたのだという。

インテリアもユニークだ。トリムやシート表皮などあらゆる部分にアルカンターラとヘリンボーン柄のカシミヤ、そしてブラックデニムという3種類の素材が採用され、全体的にはモノトーンながら、部位ごとのトーンの違いや、そのコントラストが味わいを深めている。

シフトノブやシート調節レバーまでファブリックで覆うのはやりすぎにも思えるが、こうした部分でもカスタマイズの対象になるということを示したかったのだとか。

また「インパネのウッドパネルは本物の木材か?」と尋ねたら「叩いてみるとわかりますよ」。するとゴツ、ゴツと重みのある音がした。なんと「パネル」ではなく、インパネに合わせて削り、ブラック塗装した無垢材だった。

これらは市販を前提としたものではなく、あくまでカスタマイズとして実験的に採用し、その効果を確認するためのもの。しかし部分的には、今後のフィアット車のアクセサリーに採用される演出もあるのかもしれない。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る