【ジュネーブモーターショー15】ハンドメイドの超高級クーペ提案…トゥーリング・スーペルレッジェーラ

自動車 ニューモデル モーターショー
トゥーリング・スーペルレッジェーラ・ベルリネッタ・ルッソ
トゥーリング・スーペルレッジェーラ・ベルリネッタ・ルッソ 全 8 枚 拡大写真

老舗コーチビルダーの名前と精神を引き継ぎ、現在はさまざまなメーカーのデザイン開発業務を受託しているトゥーリング・スーペルレッジェーラ。ジュネーブではノスタルジックで優雅な『ベルリネッタ・ルッソ』をワールドプレミアした。

この古典的なスタイリングのFRクーペは、フェラーリ『F12ベルリネッタ』のローリングシャシーをベースにして、職人たちがハンドメイドで仕立てたボディやインテリアを持つ。

ややエッジを強調した現代的なスタイリングを持つF12のパッケージレイアウトは踏襲しながらも、エクステリアはふくよかで流麗な面構成に改められ、ぐっと落ち着いた印象になっている。これはかつてのイタリアン・フォリゼリエ黄金時代の車種から着想を得たものだとか。

同社はベルリネッタ・ルッソを指して「完璧なプロポーションを実現するために、多くの時間を費やしました。これがトゥーリング・スーペルレッジェーラのデザインなのです」と説明する。

「ある部分を隠してごまかしたり、過剰に飾り立てる必要はありません。もっと重要な活動にエネルギーを集中しています。それはボリュームとプロポーションの検証で、これは昔からのトゥーリングのデザイン・フィロソフィなのです」と語るのは、同社デザイン・ディレクターのルイ・ド・ファブリベッカーズ。

見た目はノスタルジックだが、その開発には最新のツールが駆使されている。シャシーとのマッチングはCADで検証され、振動や亀裂などが発生しないようスタイリングが決められた。ボディパネルはアルミ板を職人が手作業で叩いて作られているが、完成すると三次元測定がおこなわれ、大手自動車メーカーと同等の基準で厳しくチェックするとのことだ。

ボンネットや前後バンパー、ディフューザーなどにはCFRPを採用。またエアロダイナミクスも流体解析にかけて洗練され、ウイングなしでダウンフォースを発生させる空力特性を獲得している。

なおエンジンはじめ駆動メカニズム、前後ランプなどはF12をそのまま踏襲。ロードカーとしての資質は犠牲にはされていない。ちなみにこの古典的で美しい2シータークーペは、注文があれば製造するが顧客の要望に応じて仕様が異なるため、その価格は「オン・デマンド」とのことだ。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『GRヤリス』にモータースポーツ由来の空力パーツ採用!「エアロパフォーマンス」誕生
  2. カスタムカーの祭典、愛知で初開催!「オートメッセ in 愛知 2025」7月26-27日
  3. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  4. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  5. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る