【マツダ ロードスター 新型】まるで仏像の瞳…どこからでも視線を感じるヘッドライト

自動車 ニューモデル 新型車
どこからでも視線を感じる新型ロードスターのヘッドライト
どこからでも視線を感じる新型ロードスターのヘッドライト 全 12 枚 拡大写真

マツダの新型『ロードスター』先行量産車の試乗会において受けた、デザインプレゼンテーションで興味深い内容があった。新型はパッケージング、デザイン、装備…といったあらゆるものが必然から生まれたクルマだが、ヘッドライトの“ある効果”は偶然から生まれたというのだ。

NDロードスターはヘッドライトのカバー(もっとも外側のレンズ)がボディからはみ出さないようにLED方式を採用した。そのため、ヘッドライトのユニットは非常に小さく前後長が短くなり、奥まった部分に発光部が配置された。

開発中、デザイン室では「なにかこの目、どこにいてもこっちを見ていないか?」と話題になったという。じつは発光部を奥に置いたことで、仏像に使われている“玉眼(ぎょくがん)”と言われるのと同じ効果を発揮していたというのだ。玉眼は仏像の眼球に水晶を埋め込む方式で、こうすることで正面はもとより、左右上下どの方向から見ても目線を感じるようになるという。

言われてさまざまな方向からロードスターのヘッドライトを見ると、確かにこちらに目線を向けている。これはねらった効果ではなく、予想もしない偶然から生まれたものであったが、その眼が持つ神秘的な力はロードスターに新しい境地を与えた。こんなクルマ、今までみたことがない。見つめられて恋しちゃうかもしれない。そんな力を秘めているクルマがNDロードスターなのだ。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. VWの小型ミニバン『キャディ』、改良新型を生産開始…5月末ドイツ発売へ
  4. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  5. KGモーターズ、超小型モビリティの車名を『mibot』と発表
  6. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  7. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  8. MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
  9. 「トゥクトゥク通学」学生の問題意識から生まれたレンタルサービス、実証試験を開始
  10. 【メルセデスベンツ EQA 新型試乗】“EQ感”がより増した、シリーズ最小モデル…島崎七生人
ランキングをもっと見る