ISSに滞在する油井宇宙飛行士の訓練模様を公開…「性能の限界に挑む」
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油井宇宙飛行士は、ISS長期滞在ミッション前、最後となる米国JSCで訓練している。今回の訓練公開では、ISSのロボットアーム操作を訓練する模様を公開した。
油井宇宙飛行士は、ISS長期滞在をともにするNASA(米航空宇宙局)のチェル・リングリン宇宙飛行士と、ISSのキューポラを模擬したドーム型シミュレータの中でISSに接近した宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)をロボットアームで把持する運用手順を確認した。
無人補給機をロボットアームで把持する操作は、通常2人体制で行われ、1人がロボットアームを操作し、もう1人が支援する。
また、訓練公開後、JAXAヒューストン駐在員事務所とJAXA東京事務所を結んで記者会見を開き、油井宇宙飛行士は「ISS長期滞在ミッションは、挑むをテーマに、自分の限界や『きぼう』日本実験棟の性能の限界に挑みたい」と述べた。
油井宇宙飛行士は今後、米国での訓練を終えた後、欧州で訓練する。その後、4月中旬頃、ロシアへ向かい、ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で最終訓練を行った上で、5月から約6カ月間にわたるISS長期滞在ミッションがスタートする。
《レスポンス編集部》