JR東日本の新型車両・E235系電車の量産先行車がこのほど、総合車両製作所(J-TREC)の新津事業所(新潟市秋葉区)で完成した。3月26日、電気機関車にけん引されてJRの新潟車両センター(中央区)を出発。一路東京に向かった。
E235系はJR東日本の次世代型通勤電車。今回製造されたのは山手線用の量産先行車11両(11両編成1本)で、このうち10両が新たに製造された。残る1両は山手線の6ドア車を4ドア車に置き換える際に製造された車両を改造した。
編成両端の先頭部は、グラデーションによるユニークな顔つきが特徴になっている。側面は路線の色を表す帯(ラインカラー)を、従来の横方向から縦方向に変更し、ホームドア越しでも見えやすいようにしている。
量産先行車編成は3月23日、信越本線で試運転を実施。26日の9時30分頃、電気機関車のEF64形1000番台(EF64 1032)にけん引され、東京に向け出発した。上越線や高崎線などを経由し、15時10分頃には大崎駅(東京都品川区)に到着する見込み。その後は走行試験を経て、秋頃から山手線で営業運行を開始する予定だ。