【東京モーターサイクルショー15】過激なカスタムモデルが見せるBMWの新しい世界

モーターサイクル 新型車
JUGGERNAUT
JUGGERNAUT 全 37 枚 拡大写真

BMWジャパンは、BMWモトラッドのフラッグシップとして君臨する『K1600GTL』をベースにしたカスタマイズ・プロジェクト「IGNITE STRAIGHT 6」を実施。2台の過激なカスタマイズモデルが完成し、大阪モーターサイクルショーと東京モーターサイクルショーで公開した。

K1600GTLは直列6気筒エンジンが特徴の大型ツアラーモデル。これを、いずれも長年にわたってアメリカンモデルのカスタマイズを手がけてきたショップが大胆にカスタマイズ。それぞれとびきり個性的なデザインに仕上がっている。

カスタマイズの条件はただひとつ「きちんと走行できるものであること」というもの。しかしこれが、カスタムビルダーを悩ませたそうだ。あらゆる部分が電子制御化されているベースモデルだが、その電装系はすべて維持しなければならなかった。

またこれまでVツインエンジンを中心に手がけてきたビルダーにとって、横置き直列6気筒というエンジンレイアウトもまた未知の世界だった。「Vツインであれば手慣れたもので、方向性が決まるとどうカスタムするかがすぐ頭に思い浮かぶもの。しかし今回はそうはいかなかったようです」と、プロジェクトをまとめ役を務めた河野正士。

河北啓二率いるホットドック・カスタムサイクルズの『JUGGERNAUT』(ジャガナート)は、ミリタリーテイストとスチームパンクテイストの融合したスタイルが特徴。エンジンやフレームと外装パーツがすべてマットグレーに塗られ、重量感のある仕上がり。禍々しいほど強大なパワーも感じさせる。

真鍮のパイプやレトロ感覚のメーターが各所にあるが、これらはすべて実際に機能する。電子制御のためのハーネスをアレンジした演出。兵器に書かれるようなステンシル文字もまた無意味なグラフィックではなく、各メカニズムやメーターの機能を示すドイツ語になっている。

もう1台は永井健次が製作した『KEN'S FACTORY SPECIAL』。ベースモデルの特徴的なフロントサスペンション、デュオレバーからシンプルなアルミ製ガーダーフォークに変更。ディッシュ状のリアホイールは、スイングアームのない右側では圧倒的な存在感を放つ。

タイヤは前23インチ、後20インチと大径ながら、低く構えた車体は独特のプロポーションを見せる。シンプルながらインパクトのあるスタイルだ。

どちらも従来のBMWモーターサイクルにはない、独特の世界観を見せている。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る