【スーパーフォーミュラ】岡山合同テスト2日目…1番時計はKONDO-Rのロシター

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KONDO RACINGの#3 ジェームス・ロシターがトップタイムをマーク。
KONDO RACINGの#3 ジェームス・ロシターがトップタイムをマーク。 全 8 枚 拡大写真

28日、全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)の岡山公式合同テストが2日間の日程を終了。この日の午前、KONDO RACINGのジェームス・ロシターが2日間総合のベストタイムとなる1分12秒783をマークしている。

前日に続き、岡山国際サーキットは好天に恵まれた。路面コンディションはドライ。午前午後各2時間、計4時間の走行が実施されている。出走は前日と同じ18台だったが、左手親指の負傷を抱えているJ-P.デ.オリベイラ(#19 LENOVO TEAM IMPUL/トヨタ)は午後のセッションをキャンセル、代わってSUPER GTでのIMPULのチームメイト・安田裕信が#19のステアリングを握った。

これは来週のSUPER GT開幕戦岡山と、3週間後のSF開幕戦鈴鹿を考えての措置であり、両レースへのオリベイラの出場は問題ないであろうことをチーム首脳は語っている。

路面温度的には午前が開始時15度で終了時25度、午後は開始時29度の終了時26度で、この日は路面コンディション的に午前の方が良好だったことを多くのドライバーやエンジニアが訴えていた。その他の諸条件も含め、2日目は午前のロシター(#3 KONDO RACING/トヨタ)のベストタイムが午前午後総合の1番時計になり、2日間総合でのトップタイムということにもなった。

近藤真彦監督が率いるKONDO RACINGは昨季加入したロシターとともに上昇中のチームで、今季は新人W.ブラー(#4)も加わっての2カーエントリーに体制を拡大。この日はそのブラーも午後のセッションでは4位のタイムをマークするなどしており、もちろん順位だけでは推し量れない面もあるが、開幕に向けていい流れをつくりつつあるように思える。シーズンでの活躍が楽しみなKONDO勢だ。

2日目の午前午後総合上位2~6位は以下の通り。結果的に12秒台に入ったのはロシターだけだった。

2位 野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)1分13秒067
3位 石浦宏明(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)1分13秒151
4位 山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ) 1分13秒335
5位 アンドレア・カルダレッリ(#20 LENOVO TEAM IMPUL/トヨタ)1分13秒376
6位 平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)1分13秒401

上記のうち、午後に2日目の総合ベストが出たのは石浦のみで、他の選手は午前のベストがこの日の総合ベストになっている。午後4位のブラーは午前午後総合では12位。

前日にトップタイムをマークした小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)は、2日目も局面局面で何度かトップに出る場面もあったが、午後の最終アタック時、自己ベストもしくは全体ベストも狙えた可能性があった周の途中でマシンにちょっとした不具合が発生したらしく、アタックを中断。タイヤ的にベストな周を逃したことになり、またコースオフ車両によるイエローフラッグが出たこと等もあって、午前の1分13秒618がこの日のベストとなり、2日目は午前午後総合11位だった(初日の1分13秒182は2日間総合の4位に相当)。

前日、「明日はロングランもしてみたい」と話していた可夢偉は、実際にこの日、午前を中心に長い連続周回を走るなどしていた。「決勝のセッティングというよりも、単純に満タンからずっと走っていった時にどれだけ(クルマの重さやタイヤの状態が)変化するかを経験しておきたかった、という意味合いが大きいプログラムでした」ということで、テスト目的は概ね順調にこなせた模様。可夢偉は「タイヤとの意思疎通はまだまだですね」とも言うが、担当エンジニアやチーム首脳からも手応えありの様子は充分に窺えた。次はいよいよ実戦、可夢偉の凱旋初戦への期待は今後さらに高まっていくだろう。

2015年のSFは4月18~19日に鈴鹿サーキットで開幕する。7季ぶり復活の岡山戦(5月23~24日)を含む全7戦の日程で、今季も「日本一速い男」の座を競う。

《遠藤俊幸》

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