トヨタ豊田社長、「もっともっといいクルマを」…個人投資家向けイベント

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トヨタ豊田章男社長(トヨタ Investors Meeting 2015 中継より)
トヨタ豊田章男社長(トヨタ Investors Meeting 2015 中継より) 全 12 枚 拡大写真

トヨタ自動車は3月29日に名古屋市のポートメッセなごやで個人投資家向けのイベント「トヨタ Investors Meeting 2015」を開催、あらかじめ登録した約4000人が参加した。個人株主を増やすための催しとしては、国内では最大規模とされる。

イベントではトヨタ車の展示や次世代車の試乗、株式投資に関するセミナーなどが行われた。また、来場者のさまざまな質問に役員が回答する「担当役員が答えるトヨタQ&A」のコーナーも開設された。豊田章男社長は「トヨタが考える持続的成長とは」と題する基調講演を行い、この模様はインターネットでも生中継された。

このなかで豊田社長はまず、リーマン・ショック後に赤字転落した2009年の社長就任以降を振り返り、品質問題や東日本大震災などを経て「トヨタをどんな時にも成長を続ける会社」にしたいと、強く考えるようになったと話した。そのうえで、「持続的成長」のエンジンになるのは「もっといいクルマづくり」と「人材育成」と指摘した。

豊田社長は2013年度のグループ販売1000万台突破を受け、14年5月には同社が「意思ある踊り場」にあると表現してきた。このことについて「踊り場は(販売)台数や業績でなく、トヨタで働く全ての人が(1000万台時代への)意識を変えるための踊り場」と指摘。新たなクルマの開発手法である「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)や、生産現場の変革などを紹介した。

また、発売したばかりの燃料電池車『MIRAI(ミライ)』について、「“次の100年のために”を合言葉に開発してきた」とし、「トヨタはもっともっといいクルマづくりを進め、もっともっと楽しい社会の実現に向けて努力する。みなさん、私たちと一緒にやりましょうよ」と述べ、株主というステークホルダーへの参画を呼び掛けた。

《池原照雄》

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