【ホンダ S660 発表】エクステリア担当「S660コンセプトの具現化に一番注力」
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中でも「とくにリアフードの形状には苦労した」と語る。というのも「当時は量産に向かない形状とか、樹脂でないとできないといわれていた」からだ。また「実際に樹脂製も視野に入れながら開発を進めてきた」ことも明かしたが、「最終的には鉄のコンベンショナルな技術でやりきった」と谷口氏は胸を張る。
鉄にこだわった理由について谷口氏は「樹脂製よりも鉄の方が確実にリーズナブルということもあるが、やはり建付けの見栄えでは鉄の方が断然有利」と強調した。
また「ドアミラーもなるべく薄型のものを造りたいということで、通常の可倒システムとは異なるものを、あえて海外の技術を取り入れながら造った」とも話す。具体的には「通常のミラーは可倒する時にスプリングで可倒させるが、S660はカムシャフト、プレートのたわみだけで可倒させている。これで天地方向の距離を狭めることができた」というわけだ。
《小松哲也》