【NASCARスプリントカップ 第6戦】トヨタ カムリ 今季初勝利、デニー・ハムリンが接戦を制す

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デニー・ハムリン(トヨタ)
デニー・ハムリン(トヨタ) 全 4 枚 拡大写真

3月29日、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第6戦「STP 500」が開催された。

13時20分、0.526マイルショートオーバルを500周(約420km)して競われる決勝レースがスタート。トヨタ カムリ勢は序盤から順調にポジションを上げ、マット・ケンゼス、カール・エドワーズ、そしてデニー・ハムリンもトップ10圏内へ浮上。ケンゼスは他車との接触でやや順位を下げたが、代わってハムリンがポジションアップ。41周目には2位に浮上した。

上位を争っていたハムリンは、148周目にこの日初めて首位浮上。しかし、続いて164周目にスピン車両によって発生した6度目のイエローコーション時、ピットで交換したタイヤの管理不備によりペナルティ。首位と同一周回最後尾、27位まで順位を落とした。

再スタート後、ケンゼスとエドワーズがトップ10圏内をキープする一方で、ハムリンも着実に順位を取り戻していった。再び短い間隔でのイエローコーションが頻発する中、ピット作業にも助けられ、ポジションを上げていったハムリンは、レースが折り返しとなる250周目にはついにトップ10まで復帰。30番手スタートから追い上げていたクリント・ボウヤーもトップ10に入ってきた。

269周目、クラッシュ車両によりこの日11回目のイエローコーション。全車ピットへ向かい、ここで好ピット作業を見せたエドワーズが首位に浮上。ケンゼス4位、ハムリン5位、ボウヤー7位、レーガン8位と、5台の“トヨタ カムリ”がトップ8に入っての後半戦となった。

再スタート直後に再びクラッシュがありコーションとなったが、その後は長いグリーンランに。エドワーズは先行を許すも首位争いは続行。好調なハムリンがじりじりと順位を上げていき、315周目にこの日2度目となる首位を奪取した。

その後、周回遅れに阻まれポジションを落としたハムリンだったが、残り約100周となった399周目に首位を奪い返すと、ケンゼスもこれに続き“トヨタ カムリ”が1-2体制に。レーガン5位、エドワーズ6位と上位を占める形となったが、434周目、エドワーズは右リアタイヤのパンクに見舞われスピン。イエローコーション。全車ピットへ向かい、ここでケンゼスが首位浮上。ハムリンは5位へ後退。しかし再スタート後ハムリンは再びポジションを上げ、2位のケンゼスに続く3位へ。

460周目にこの日16度目となるイエローコーションが出されると、2台がコース上に残り、ピットへ向かったケンゼスが3位、ハムリン5位で再スタート。好スタートで2位、3位に上がったケンゼスとハムリンは、470周目に更に先行車をかわし、1-2体制に。翌周には勢いで勝るハムリンがケンゼスをかわしてこの日4度目となる首位に立った。

その後はコーションが出ず、現れた周回遅れをかわしながらのバトルとなり、ケンゼスをかわしたブラッド・ケゼロウスキー(フォード)がハムリンを猛追。2台はテール・トゥ・ノーズのまま周回を重ね、ファイナルラップへ。度重なるケゼロウスキーからのプッシュを受けながらも耐えたハムリンは、最終コーナーでスライドしながらも、首位の座をキープ。0.186秒差で逃げ切り、今季初勝利を挙げた。

来週末はNASCARレースは開催されず、次戦第7戦は4月11日、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

■NASCARスプリントカップ 第5戦
1位:デニー・ハムリン(トヨタ)
2位:ブラッド・ケゼロウスキー(フォード)
3位:ジョーイ・ロガーノ(フォード)
4位:マット・ケンゼス(トヨタ)
5位:デイビッド・レーガン(トヨタ)
6位:マーティン・トゥルエックス Jr.(シボレー)

■ドライバーズポイント
1位:ケヴィン・ハーヴィック(シボレー)263P
2位:ジョーイ・ロガーノ(フォード)239P
3位:マーティン・トゥルエックス Jr.(シボレー)231P
4位:ブラッド・ケセロウスキー(フォード)206P
5位:ケイシー・カーン(シボレー)193P
6位:ライアン・ニューマン(シボレー)180P

《纐纈敏也@DAYS》

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