【バンコクモーターショー15】お手軽カスタマイズで、ホンダ車がサイクロン号に「変身!」

モーターサイクル 新型車
サイクロン号に変身したホンダMSX125(バンコクモーターショー15)
サイクロン号に変身したホンダMSX125(バンコクモーターショー15) 全 18 枚 拡大写真

ホンダのブースに置かれた、見慣れないカラーリングの『MSX125』。近く見ると、車体のあちこちに「仮面ライダー」あるいは「MASKED RIDER」と書かれている。

これは「仮面ライダー」シリーズに登場する「サイクロン号」に変身させたカスタマイズなのだ。サイクロン号は作品ごとに異なっているが、このステッカーセットには「V1」という表記があり、シリーズ最初の作品に登場するものをベースにしているようだ。

昨年のバンコクショーで、ホンダはガンダム仕様のMSX125(日本名『グロム』)を展示。これはAPホンダが展開する純正アクセサリーブランド「H2C」のステッカーキットを装着したものだった。今回のサイクロン号仕様も同様に、H2Cのドレスアップ用ステッカーとして販売されているもの。

もちろん正式な許諾を得て商品化されているのだが、販売はタイ国内に限るという条件付き。残念ながら日本で販売されることはない。これはガンダム仕様も同じ。それにしても、なぜガンダムや仮面ライダーなのか。それはタイ人スタッフの発案だからだという。

APホンダの日本人スタッフによれば「実際のところ、タイの人たちがどれくらい仮面ライダーについて理解しているか、親しみを感じているはわかりません。ですが現地スタッフのアイデアはなるべく尊重し、サポートしてあげることにしています。だから商品化を決断しました」とのことだ。

たしかに、映像コンテンツに登場するシーンを見て日本ブランドのプロダクトに興味を持つ、あるいはその逆に、モーターサイクルを通じて日本のポップカルチャーに関心を抱くというのは、日本企業とタイ人の双方にメリットをもたらすものだろう。

そしてジャンルを飛び越えてクロスオーバーすることで生まれるカオス感もまた、日本のポップカルチャーの特徴だ。ちなみにサイクロン号には、ホンダ以外の車種も多く使われている。つまり他のメーカーからサイクロン号レプリカが登場してもまったく不思議ではない、というのがまた面白い。

ところでホンダブースには、別のMSX125カスタマイズモデルも展示された。オレンジのフレームにマットブラックのボディを持つエンデューロモデル風の車両は、APホンダが開催したカスタムコンテストで最優秀賞を獲得した作品だという。

モトクロッサー風のモデルはH2Cの商品を使って、外部のカスタムショップが仕立てたもの。MSX125のフィールドはオンロードだけではない、ということを示している。そういえばサイクロン号も、GPマシンのような大型カウルを装着していながらオフロードを爆走していたものだ。これはまったくの偶然だろうけれども。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る