飲酒運転で被害者を約1kmひきずる…被告に実刑判決

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昨年6月、京都府福知山市内で軽乗用車を酒気帯び状態で運転し、衝突事故の被害者を約1kmに渡ってひきずったとして、危険運転致傷の罪に問われた61歳の男に対する判決公判が27日、京都地裁で開かれた。裁判所は懲役4年6か月の実刑を命じている。

問題の事故は2014年6月2日の午前7時40分ごろ発生している。福知山市石原付近の府道交差点で、自転車に乗って横断歩道を渡っていた15歳の男子高校生に対し、交差点を右折進行してきた軽乗用車が衝突。クルマは路上に投げ出された高校生を底部に挟み込む状態で約1kmに渡って逃走。高校生は足に後遺障害が残る重傷を負った。

運転していた60歳(当時)の男は酒気帯び状態だったことから、警察は飲酒運転の現行犯で逮捕したが、検察はクルマを運転する前に酒を購入し、事故当時は酩酊状態だったと判断。自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)の罪で起訴していた。

これまでの公判で被告弁護側はアルコールの影響による心身喪失状態を主張してきたが、27日に行われた判決公判で、京都地裁の市川太志裁判長は「被告は事故直前まで信号を順守するなどしていた」として、被告に責任能力があったことを認めた。

その上で裁判長は「酒を飲みたいという、被告の自己中心的な動機が招いた結果は重大であり、斟酌する事情は皆無」として、被告に対して懲役4年6か月の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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