【SUPER GT】開幕前日…雨の岡山国際サーキットに人車集結

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
開幕前日の岡山国際サーキット。準備を進めるGT500の日産勢。
開幕前日の岡山国際サーキット。準備を進めるGT500の日産勢。 全 12 枚 拡大写真
今週末(4~5日)、いよいよ開幕戦を迎える「2015 AUTOBACS SUPER GT シリーズ」。3日、開催地の岡山国際サーキットには参戦チーム、マシン、そしてドライバーが続々と集結、開幕ムードが高まってきている。

開幕戦岡山にはGT500クラスが15台、GT300クラスが28台の計43台がエントリー。岡山のパドックには各チームのトランスポーターが次々と到着し、チームスタッフが明日(4日)からの走行に備えての準備に入った。周辺道路には明日以降に向けて「前売り駐車券のない方は場内(の駐車場)には入れません」との旨を記した立て看板が並ぶなど、SUPER GT人気の健在ぶりも随所に感じられるところだ(場外に臨時駐車場あり)。

この日はSUPER GTの走行はないが、サポートレースの「FIA-F4」「PCCJ(ポルシェ カレラカップ ジャパン)」の練習走行が行なわれている。しかし朝から曇り傾向の空模様で、昼前には雨が落ち始め、午後にはかなり強めの降りになる時間帯も多くあった。SUPER GT参戦チームのスタッフたちはそのなかでの準備進行と、大変な思いをすることになってしまう。この週末の天気予報は土~日もあまり良くなく、予選(4日)、そして決勝レース(5日)が雨絡みの展開となることも予想されている。

今年も注目チームは数多くあるが、なかでもF1優勝経験者ヘイキ・コバライネンが加入した#39 DENSO KOBELCO SARD RC F(GT500クラス)は特注の存在といえるかもしれない。コバライネンと組むのは、同じレクサス陣営の他チームから移籍してきた平手晃平(13年GT500チャンピオン)だが、サーキット入りした平手は「とにかく今は楽しみな気持ちでいっぱいですね」と、予選~決勝が待ち切れない様子だ。

「ここまでのテストでしっかり自分たちのプログラムを進めることができています。順調ですね」と語る平手、新たな相棒コバライネンを「もちろん、速さはもっています」と評し、さらにその“素直さ”を、敬意を払いつつ絶賛する。

「(スピードが違う)GT300のマシンとの混走がこのレースの難しいところですけど、ヘイキも合同テストではやっぱりビックリしたみたいでした。でも、僕が教えられることは全部教えています。F1ドライバーに教えるなんていいのかな(笑)、と思ったりもしますけど、彼はそれ(GT300への対処法)がこのレースで勝つために必要だということをしっかり分かっていて、『このレースではお前の方が経験あるんだから』って、素直に聞いてくれるんです」

やはりF1優勝経験者という看板は伊達ではない。コバライネンは自分の実績に誇りはもっていても、それをおかしな障壁とすることなく、チームとして勝つために何が必要かを理解し、行動しているのだ。「そうなんです。チームワークはすごくいい状態になっていますから、本当に明日が楽しみです」(平手)。

雨の可能性も高いが、平手は「今週末はずっとこんな感じで降ったりやんだりかもしれませんね。でも雨で荒れた展開になっても、僕はそういうレースに強いですから。(そういうレースだった)去年のSUGOでは優勝していますし」と自信を示す。晴れでも雨でも楽しみな開幕戦、ということのようだ。期待と注目が集まる#39 レクサスRC Fである。

SUPER GT開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の公式予選は4日午後2時50分開始予定、そして決勝レース(82周)は5日午後2時30分開始予定となっている。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  4. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  5. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る