【全日本モトクロス15】成田亮がパーフェクトウィン、『Team HRC』滑り出し上々

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
IA1 成田亮選手の走り
IA1 成田亮選手の走り 全 10 枚 拡大写真

全日本モトクロス選手権がHSR九州(熊本)で開幕し、「IA1」ではホンダの成田亮がダブルウインを達成。「IA2」でもホンダに乗る富田俊樹が総合優勝を果たし、『Team HRC』が両クラスを制した。

決勝レースが行われた4月5日(日)は悪天候に見舞われ、昼ごろにかけては断続的な大雨。コースはマディコンディションとなったものの4900人もの観衆が集まった。

レースは2ヒート制で行われ、「IA1」で両ヒートを制した成田亮は次のようにコメント。

「シーズンオフに鎖骨とろっ骨を折ってしまい、あまりマシンに乗ることなくこの開幕戦を迎えました。そんな状況に加え、チームメートの小方選手をはじめとするライバル勢が好調。事前のテストなどでは、コンディションがいい路面では自分の方が遅かったので、正直なところ今回は勝てないだろうと思って臨みました」

「その一方で、ここはホンダのホームコースで、今回も大勢のホンダ関係者が応援に駆けつけてくれていたので、なんとしても勝たなければいけないという思いもありました。その分プレッシャーが大きかったですが、結果的には両ヒートで勝利を収めることができ、ホッとしました。今季は、徐々に調子を上げていくつもりで、最終的には王座を守りたいです」

また、「IA2」で総合優勝(3位/1位)した富田俊樹は、次のようにコメント。

「開幕戦ということで、特にヒート1はかなり緊張してしまいました。シーズンオフに、肩の脱きゅうグセを治す手術をして、3月上旬から1か月くらいしか乗り込めていないという不安があり、その一方で、チームの体制や参戦するライバルたちのことを考えれば、勝って当然とすら言われるような環境。そういうことを考えすぎ、必要以上に硬くなってしまったことが、ヒート1の悪い走りにつながりました。ヒート2では、なんとか勝利こそ得られましたが、走りの内容ではこちらも満足できるようなものではありませんでした。とはいえ、緊張という点では開幕がピークとなるはずです。シーズン全勝は狙えなくなりましたが、残り9戦18ヒートをすべて勝つために、まずは次戦で両ヒートを制覇します」

『Team HRC』が好発進を決めた全日本モトクロス選手権。次戦は4月19日(日)オフロードヴィレッジ(埼玉)だ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. マセラティの最新スーパーカー『MCPURA』、北米デビュー
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る