【JNCC 第2戦】14年チャンピオン渡辺学、新タイヤ投入で広島大会優勝

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
320台が広島大会を戦った
320台が広島大会を戦った 全 6 枚 拡大写真

日本最大のクロスカントリーレース、JNCCの第2戦が4月12日、広島県テージャスランチにて開催。JNCCの会場としてスタンダードな同会場は、牧場ながらも高低差のあるフィールドで、また広大かつセクションに富むことで人気を誇る、西日本の代表的会場である。

【画像全6枚】

レース2日前まで降り続いた雨によって、ところどころマディの状態が残るものの、全体的にドライコンディション。むしろ、様々な路面を楽しめるという点では、理想的な状態であった。

目下、2014年チャンピオン渡辺学と、2013年チャンピオン鈴木健二がしのぎを削るJNCCシリーズであるが、この広島においても様相は同じであった。ホールショットを奪ったのは、フルシーズン参戦をとりやめスポットでこの広島大会に出てきた水上泰佑。鈴木がすぐにこれをかわし、渡辺学はスタートに出遅れるといった立ち上がり。

しかし、オープニングラップをトップで戻ってきたのは渡辺。出遅れた分ゆっくりと一人一人しとめながら、大きなリードを保って単独トップへ。2番手争いは小林雅裕、矢野和都の若手2名で鈴木は序盤からミスが多く4番手でレースが進んでいく。

3周目には鬼門となっていたガレ場セクションで、矢野がバックマーカーに阻まれ、小林に先行を許すだけでなく、鈴木や内山裕太郎にパスされてしまう。

レースも中盤になると鈴木が渡辺の前に出るほどの追い上げを魅せるが、時すでに遅しで鈴木は「序盤でミスして、池に落ちたりしているんですよね。体力はもう使い果たしていて電池切れ」。渡辺は、この鈴木のステイタスを見越してか、余裕のあるペースを保つことができ、後半には鈴木を引きはなして単独優勝。2位は鈴木、3位は小林であった。

渡辺は「今回、ブリヂストンの新作タイヤであるX20を装着して参戦しました。もちもよかったし、グリップ感もすごくよかった」とのこと。X20は、それまでM203/204が受け持っていたミディアムソフト系の守備範囲をより広くしたもの。変化に富んだ今回のコースとは相性がよかっただろう。

小排気量の最高クラスであるAA2では、出遅れたものの石戸谷蓮が優勝。昨年ランキング3位であった屈辱を果たせるか、今後の活躍が期待される。

《稲垣 正倫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新車世界販売 ホンダ4位に転落、スズキ2位に浮上へ、2025年度下期[新聞ウォッチ]
  2. 小さくてびっくり! 噂のメルセデスベンツ「ベビーGクラス」、ついに実車をスクープ
  3. 「就職人気企業ランキング」総合トップは8年連続で伊藤忠商事、トヨタは42位に後退[新聞ウォッチ]
  4. 日産版の三菱アウトランダー!? 北米発表に「まんまやんけ!!」「かっこよ!」など日本のファンからも反響
  5. 「かっこいいな…」「普通に欲しい」インドで発表、ヤマハの新型電動スクーター2モデルに日本のファンも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る