【マツダ CX-3 試乗】デミオやCX-5との棲み分けもできている、主役級の1台…岡本幸一郎

試乗記 国産車
マツダ CX-3
マツダ CX-3 全 16 枚 拡大写真

SKYACTIV以降、出すクルマすべてが評判のよいマツダ。『CX-3』をドライブしてまず感じたのは、低回転域でのトルク特性や乗り心地など、『デミオ』で少し気になったところが早くも改善されていたことだ。もっと時間がかかるのではないかと思っていたのに、短い期間で早くも進化させてきたところにちょっと驚いた。

話題になることの多い「ナチュラル・サウンド・スムーザー」の効果は、装着車と非装着車を乗り比べると、劇的というほどではないにせよ確かに違いはわかる。今後ディーゼルがよりよいものになっていく上での、ひとつの大きなきっかけになることだろう。

CX-3について価格が高いという意見もあるようだが、はたしてそうだろうか? 得られる価値の高さや内容の濃さを考えると、むしろ買い得感を覚えるほど。その意味ではコストパフォーマンスとしては高いといえるのではないかと思う。

CX-3はメカニズム的にはデミオとの共通性が高く、ポジションとしては『CX-5』の弟分となるわけだが、イチ新商品として、デミオやCX-5に対するキャラクターの棲み分けも巧くできており、あえて選ぶ理由も十分あるように思える。

車種ラインアップ数の多くない中で、そのすべてがキャラを確立して“主役”となっている現在のマツダに、主役級がもう1台増えたというわけだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

<プロフィール>
岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級サルーンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに鋭意執筆中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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