ミドリムシからジェット燃料…ユーグレナ社、米大学と共同培養研究へ

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従来方式のバイオ燃料はFAMEを精製するが、次世代バイオ燃料は軽油と分子構造が同じ炭化水素として生成する
従来方式のバイオ燃料はFAMEを精製するが、次世代バイオ燃料は軽油と分子構造が同じ炭化水素として生成する 全 1 枚 拡大写真

ユーグレナは、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校で、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の遺伝子組み換え体「スーパーユーグレナ」などのバイオジェット燃料向け培養研究を開始したと発表した。

同社が海外でユーグレナの培養研究を行うのは初めて。培養研究は9月末まで実施する。

同校は世界有数の藻類研究機関で、世界で唯一、米国環境保護庁の許可のもと遺伝子組み換え藻類の屋外培養をした実績を持つ。今回、同校の持つノウハウや設備を活用して、バイオジェット燃料向けユーグレナの屋外培養に向けた研究を実施する。

同校のある米国カリフォルニア州は現在、同社がユーグレナを培養している沖縄県石垣島と同様、日射量が多いことに加え、年間を通して降雨日数が少ないため、安定して高い日射量を得ることができ、効率的な培養が見込まれる。

同校でバイオジェット燃料向けユーグレナなどを屋外培養し、これらの結果は将来の大規模培養候補地の選定などに活用する予定。また、スーパーユーグレナなどの遺伝子組み換えユーグレナを、バイオジェット燃料へ活用することについての検討と、ユーグレナ培養の効率化、最良化に向けた検証を行い、バイオジェット燃料開発を促進する。

《レスポンス編集部》

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