【ボルボ V40クロスカントリー 試乗】“なんちゃって”オフローダーでも、かっこよさで許す…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
ボルボ V40クロスカントリー T5 AWD
ボルボ V40クロスカントリー T5 AWD 全 12 枚 拡大写真

北欧デザインは、女性の憧れである。ただでさえサイズといい、安全性といい価格戦略といい女性的にストライクゾーンにはまりすぎている『V40』に、ウッドをあしらったセンターパネルときたら、ハートを打ちぬかれる人は多いんじゃないだろうか。

ただ、ウッド系なら個人的にはもう少し、白樺系のライトカラーが好きだけど。それでも、白と黒を大胆なツートーンにしたシートは、ドアを開けた瞬間から気持ちを盛り上げてくれる。座面の硬さといい、大きさといい、シートバックのホールド感といい、ヘッドレストの「追突してもしっかり後頭部を支えてくれそう」という安心感も申し分ないし。

「クロスカントリー」と名前はつくけど、最低地上高は145mmだから、オフロードを走ることはまったく考えていない。それなのに、チンガードとオシリのガードをつけて「ラフロードでひっかけても大丈夫よ」と連想させて気を引くデザインはずるい。でも、かっこいいから許す。そのかっこよさを走りでも具現化するターボエンジンのパワーは、欲しいところでのトルクの出方が悔しいくらい気持ちよく、8ATがさくさくギアを切り替えている感覚がよくわかる。なめらか、というよりも、頭脳プレイで的確に動いている印象で、たのもしいのである。

限定200台。限定車は割安になるセット価格が採用されていることもあり、V40検討者は、心を多いにぐらんぐらんと揺さぶられていただきたい。

■ 5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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