【ホンダ ステップワゴン 新型発表】エンジンルーム40mm縮め、3列目の空間を拡大
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車体設計開発を担当した齋藤葉治主任研究員は「今回エンジンが2リットルから1.5リットルにダウンサイズされ単体の容積は小さくなったものの、ターボチャージャーやインタークーラーなどの補機類があるので、結果的には2リットルエンジンと同等の容積を獲っている。ただ衝突の際のエネルギー吸収のための構造を工夫することで、エンジンルームを40mm詰めた」と振り返る。
具体的には「バッテリーなど衝突の際のエネルギーの吸収に使えない硬い部品をうまく入れ違いに配置しながら、必ず潰れるゾーンを確保するといった作業を細かくやっていって40mmをたたき出した」という。
一方、苦労して生み出した40mmの配分先ついて、パッケージを担当した林克明研究員によると、ホイールベースに35mm、リアオーバーハングに5mmあてることで、そのすべてをサードシートのひざ周り空間の拡大に振ったという。
その理由は「1列目、2列目は結構、このクラスで十分広いが、3列目がいつもおざなりになっていた」からだ。このため「『全席平等』という新型ステップワゴンのコンセプトを受けて3列目に40mmを全部費やした」としている。ちなみに「1列目、2列目は手つかずということはなく、頭上空間を広げて解放感をアップしている」とのこと。
《小松哲也》