日立オートモティブ、セミアクティブサスペンションの電子制御技術を開発

自動車 ビジネス 企業動向
日立オートモティブシステムズ(Webサイト)
日立オートモティブシステムズ(Webサイト) 全 1 枚 拡大写真

日立オートモティブシステムズは4月23日、新たなセミアクティブサスペンションの電子制御技術を開発、走行時の車両振動とコーナリング時姿勢変化を、それぞれ約10%抑制することに成功したと発表した。

セミアクティブサスペンションは、車両の振動を低減するためにスプリングの伸縮性を高めると、カーブを曲がる際などに車体を平行に保つ機能が低下するため、乗り心地と走行安定性を同時に向上させることが課題となっていた。

日立オートモティブシステムズは今回、車両の振動と傾きを、より高精度に解析できるアルゴリズムを開発し、より柔軟なセミアクティブサスペンションのスプリング伸縮制御を可能にした。

具体的には、単位時間当たりの加速度の変化率など、車両の振動に影響を与える定量化された指標を、乗り心地向上のため、従来よりも多く組み込んだアルゴリズムを開発。同時に走行安定性の高い車両の挙動を定式化し、これを再現するアルゴリズムを開発した。これら2つのアルゴリズムをセミアクティブサスペンションの電子制御ユニットに組み込むことで、さらに滑らかな乗り心地と安定走行性の向上を同時に実現した。

また、セミアクティブサスペンションの動きを制御するために、車両の状況を検知するセンサーは通常7個使用されているが、同社では、車両の状態を高度に推定する技術を適用することで、従来と同等の性能を4個のセンサーで実現できるシステムを開発し、コスト低減も可能とした。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る