JAXA、磁気圏観測衛星「あけぼの」運用を終了…寿命を超え長期観測

宇宙 テクノロジー
磁気圏観測衛星「あけぼの」(EXOS-D)
磁気圏観測衛星「あけぼの」(EXOS-D) 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、4月23日15時59分に磁気圏観測衛星「あけぼの」(EXOS-D)の停波作業を実施し、衛星の運用を終了したと発表した。

「あけぼの」は、1989年2月22日、当時の文部省宇宙科学研究所内之浦宇宙空間観測所からM-3SIIロケット4号機で打ち上げられた、日本で3番目の磁気圏観測衛星。

「あけぼの」は、目標寿命1年だったがこれを大幅に超え、26年2か月という長期間にわたって観測を継続した。

この間、地球極域でのオーロラ現象観測のほか、地球の磁場にとらえられた電子や陽子からなる放射線帯で地球をドーナツ状にとりまいているヴァン・アレン帯の長周期変動を観測、重要な成果をあげてきた。

ただ、観測機器の多くが放射線劣化により観測を停止しており、衛星の電源系機器の劣化、高度の低下のため、科学的成果を出せる十分な観測データが取得できなくなったことから、運用を終了することにしたもの。

《レスポンス編集部》

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