【ホンダ S660 試乗】降りてからもニヤッとさせられた…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ S660
ホンダ S660 全 12 枚 拡大写真

カッコいいクルマだと思う。それはスタイル、走りの楽しさ、雰囲気、上質感などほぼ全方位のレベルが高いから。もちろん、“軽”であることを忘れさせる魅力をこのクルマはもっている。

【画像全12枚】

公道試乗で実感できたのは“気持ちよさ”だった。64ps/10.6kgf・mにまとてられたエンジンは、爽快に走りたいならちょうどいい。MTのシフトやクラッチのフィールも剛性感ベースになめらかなタッチに仕立てられ、無理のない力で操作でき神経を逆撫でされない。適度な操舵力を保つステアリングも、それが軽とは思えないしっとり感がいい。CVTも悪くないが、乗り較べると、試乗中も試乗後もより気持ちがスカッ!としているのはMT車のほうだった。クルマとの一体感が味わえるのがいい。

個人的には今風のホイールのデザインにだけ抵抗がある。昔のカンパニョーロ風や、鉄ホイールでもいいから円周上に小さな丸穴の開いたサッパリしたホイールを組み合わせてみたい…と妄想が膨らむ。

シートの出来と十分なサイズを始め、内装の造りのよさにも納得がいく。トランクスペースがないのは事実。なので2名乗車でスーパーに買い物に行った場合、手段としては前のソフトトップ格納スペースの鉢植えプランターのような細長い小さなスペースに、(卵や生ものがなければ)中身の入ったレジ袋を工夫して“変形”させて押し込められるかどうか、だ。もちろん1名乗車なら何ら問題はない。

かつての『ビート』とは時代もコンセプトも動的質感も仕上がりも別次元。サクッと乗れ、気分よく走らせられる。久々のホンダらしい会心の作。乗り終えてからもニヤッとさせられた。ニヤッとといえば、エンジンルームも“見栄え”にこだわり、樹脂のカバー類の表面に丁寧にシボがかけられるなどしている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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