ホンダ『アコードSUV』2029年登場か! アウトバック対抗の新型クロスオーバー

ホンダ アコードSUV 予想CG
ホンダ アコードSUV 予想CG全 8 枚

ホンダが、主力セダン『アコード』から派生する新型クロスオーバーSUVの開発を検討していることがわかった。実現すれば、スバル『アウトバック』やトヨタ『クラウンエステート』に対抗する新たなハイブリッドモデルとなりそうだ。

【画像】アコードSUVの予想CG。かつてのクロスツアーと想定されるライバルも

◆次世代アコードに設定?

海外エージェントからの情報によると、この新型車は社内で「アコードSUV」と呼ばれており、早ければ2029年半ばにも生産を開始する可能性があるという。現段階で市販化が正式に決定したわけではないが、次世代アコードと並行して投入する構想が浮上している。

アコードは1976年の初代登場から、2026年で誕生50周年を迎えたホンダの代表的なモデルだ。日本では11代目が販売されており、2026年7月31日には一部改良モデルを発売した。現行型は2.0リットルエンジンと2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせ、価格は595万1000円からとなっている。

今回浮上したアコードSUVは、単にセダンの車高を高めた派生車ではないようだ。

得られた情報によると、次世代アコードとのプラットフォーム共用を視野に入れながら、最低地上高を拡大し、大径タイヤや大型リアゲートを採用する構想があるという。SUVらしい走破性とステーションワゴンの積載性を両立させた、クロスオーバーワゴンに近いモデルになる可能性が高い。

ホンダ アコードSUV 予想CGホンダ アコードSUV 予想CG

◆人気の市場、強力なライバル

ライバルとして想定されるのが、北米市場で根強い人気を持つスバルのアウトバックだ。ワゴン色が強かった従来モデルから、SUVとしての性格を強めてきたアウトバックは、乗用車の快適性とアウトドアでの実用性を兼ね備えている。

また、トヨタが北米で販売する『クラウンシグニア』も競合候補となる。日本のクラウン エステートに相当するモデルで、低めのルーフラインと広い荷室を組み合わせたクロスオーバーだ。

ホンダがこの市場への参入を検討する背景には、従来のセダンユーザーがSUVへ移行していることもあるとみられる。アコードの車格や快適性を維持しながら、荷室容量や悪路への対応力を高めることで、既存のSUVとは異なる選択肢を用意する狙いが考えられる。

トヨタ クラウンシグニアトヨタ クラウンシグニア

◆次世代ハイブリッドシステムの採用が有力視

パワートレインについては、ホンダが開発を進める次世代ハイブリッドシステムの採用が有力視されている。ホンダは2026年10月9日、次世代ハイブリッドシステムの正式名称を「Honda Hybrid」に決定したと発表した。

現行のe:HEVで培った2モーター方式を進化させたもので、2027年からグローバル市場へ順次投入する計画だ。新システムでは、エンジンの高効率運転領域の拡大やドライブユニットの小型化・高効率化を進め、燃費性能と走行性能の両立をめざす。さらに、軽量化と高剛性化を図った新開発プラットフォームも組み合わせる。

ホンダは2030年3月期までに、北米を中心としてHonda Hybridを搭載する次世代ハイブリッド車15車種を世界市場へ投入する方針を示している。アコードSUVが市販化されれば、この次世代ハイブリッド技術を採用する候補のひとつとなるだろう。アウトバックなどとの競争を考えれば、電動AWDの設定も注目されるが、具体的な駆動方式やエンジン排気量は明らかになっていない。

いっぽう、ホンダは北米市場に向けて、2029年にDセグメント以上の大型ハイブリッドモデルを投入する構想も公表している。ただし、こちらには新開発のV6エンジンを採用する計画もあり、アコードSUVが同じ開発計画に含まれるかは不明だ。

スバル アウトバックスバル アウトバック

◆部品や生産設備をセダンと共用するなら

生産拠点として名前が挙がっているのは、米国オハイオ州のメアリーズビル工場だ。同工場では現在もアコードを生産しており、次世代セダンとSUV派生モデルで部品や生産設備を共用できれば、開発・製造コストの抑制につながる。

もっとも、工場や生産開始時期を含め、アコードSUVについてホンダから正式な発表はない。海外報道に対しても、ホンダは現時点でこの種の車両を投入する計画はないとの立場を示している。

◆アコードクロスツアーの復活

ホンダ クロスツアー(2015年型)ホンダ クロスツアー(2015年型)

実は、アコードをベースとするクロスオーバーという発想は今回が初めてではない。ホンダは北米で2010年モデルとして『アコードクロスツアー』を投入している。セダンをベースに大型リアゲートと高めの車高を組み合わせたモデルで、その後『クロスツアー』へ改称されたが、2015年に生産を終了した。

当時は市場で十分な支持を獲得できなかったものの、その後はSUV人気が拡大し、ワゴンとSUVの中間に位置するモデルも珍しくなくなった。今回のアコードSUV構想は、かつてのクロスツアーを現代の市場環境に合わせて復活させる試みともいえる。

ホンダは2027年から次世代ハイブリッド車の展開を本格化させる。2029年にアコードのSUV派生モデルが加わることになれば、北米でのハイブリッド戦略をさらに広げる1台となりそうだ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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