【上海モーターショー15】造形テーマは「中国らしさ」……華晨汽車の自主ブランドが将来の姿を予告

自動車 ニューモデル モーターショー
コンセプト・ネクスト
コンセプト・ネクスト 全 24 枚 拡大写真

BMW『X1』をベースにしたEV、『1E』を販売している「之諾」(ZINORD)。これは華晨汽車(ブリリアンス)がBMWと合弁で展開しているブランドで、華晨汽車ではプレミアムブランドとして位置づけている。

【画像全24枚】

2013年に立ち上げられたばかりで、現在のところ市販モデルは1Eのみ。上海ショーではこの自主ブランドの将来を示唆する『コンセプト・ネクスト』が公開された。

このコンセプトカーは量産モデルを直接的に予告するものではない。今後登場させる車種に与えることになる「デザインのアウトライン」、つまりスタイリング要素を示すものだ。そのためスペックは未公表で、寸法すら発表されていない。

コンセプト・ネクスト のスタイリングは、中国の歴史的文化に基づいた価値観でまとめられ、各部の調和が図られている。伝統的な庭園や絵画にみられる審美性を抽出した結果、安定感のある落ち着いたシルエットが導き出されたのだという。

またボディ表面のディテールも、中国の伝統文化を表現する。核となるアイデアは“Flow of Strength”というもの。これは古代中国人が水の流れる様に固有の魅力を見出し、書道に新たな書体をもたらしたのと同じ原理を適用したものだ。

車体全体でスムーズさとフルディティ(流動性)を表現。うねりから生まれる優雅で、しかし強い線の流れがボディのあらゆる部分に反復して用いられている。これは漢字の本質を凝縮しつつ、国土の壮大な風景を重ね合わせたものだという。

またこの線によって強い陰影が生み出されるが、これは伝統的な家具や工芸品に見られる、陰と陽を想起させる視覚効果と同じものだとか。そしてこうしたグラフィック要素を散りばめるだけでなく、取り囲む要素で引き締め、安定感や存在感を演出。この「取り囲む」という意図はDピラーや前後ランプの造形に見つけることができる。

中国由来の要素にこだわっているが、これは「中国のプレミアムブランド」として存在を確立しようとする決意の強さを示している。このテーマが量産モデルにはどう応用されることになるのだろうか?

《古庄 速人》

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