【鈴鹿8耐】3連覇なるか、王者の挑戦…MuSASHi RT HARC-PRO 本田監督インタビュー

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鈴鹿8時間耐久ロードレース(2014年)
鈴鹿8時間耐久ロードレース(2014年) 全 16 枚 拡大写真

ケーシー・ストーナーのチーム加入で注目を集めている「MuSASHi RT HARC-PRO」。鈴鹿8耐では2連覇中で、通算3度の優勝経験を持つトップチームだ。そのチームの指揮官である本田重樹監督を独占インタビューした。

今年の鈴鹿8耐で史上2チーム目となる3連覇がかかるMuSASHi RT HARC-PROだが、それだけにライバルは打倒MuSASHi RT HARC-PROを鮮明に打ち出すことは明白で、戦いの構図は分かりやすい。

◆ライバルの挑戦を受けて立つという立場ではない

「すべてのチームが打倒MuSASHi RT HARC-PROを打ち出してくることは分かっている。そのチームにケーシーが加わったのだからなおさらだよね。でも、我々も決して楽をして2連覇できたわけじゃない。いくつもの困難を克服し、結果としての2連覇なんだ」

「だから、ライバルの挑戦を受けて立つという立場でもないし、そういう気持ちにはなれないんだよ。ケーシーという強力なパートナーが加わった今年は、これまでとはちょっと違った戦いができるかもしれないという戦略の幅は広がったけれど、基本的にはこれまでの戦法を踏襲して優勝を狙うし、結果として3連覇となれば、これは最高にうれしいね」

同一チームの3連覇は2000年~2002年の「チーム キャビン ホンダ」以来となる。また、3連覇ライダーは1993年~1995年のアーロン・スライト以来で、MuSASHi RT HARC-PROはチームとして、そしてチームに所属する高橋巧とマイケル・ファン・デル・マークはライダーとしての記録を狙う。

さらに高橋巧が優勝すれば鈴鹿8耐4勝目となり、初代ミスター8耐ワイン・ガードナー、伊藤真一、清成龍一と同じ最多優勝記録で2位タイ(最多優勝は宇川徹の5勝)となる。

「HARC-PROとして鈴鹿8耐に本格参戦したのは2004年から。それ以前にも出場したことはあったけれど、それは勝てる体制ではなかった。だからこの11年間の連続参戦で3度優勝できて、この勝率は結構すごいことだと思っている」

「そしてこのチームの実績とライダーの実績をケーシーが認めてくれて今年のチーム体制が決まったんだ。耐久レースでは、ポールポジションはそれほど重要ではないけれど、鈴鹿8耐でポールtoウィンというのもやってみたい。チーム監督としては、トップを走っている時こそ精神的に疲労が蓄積するものだけれどね」

HARC-PROはこれまで、青山博一、青山周平の青山兄弟、現在Moto2クラスを戦う中上貴晶など多くのトップライダーを輩出してきた日本屈指の名門チームだ。同時に東京・武蔵村山市に構えるショップでは、あくまでもレースに特化したサービスを展開している。

こうしたチームで走れることがケーシー・ストーナーの鈴鹿8耐参戦の決め手となり、HARC-PROだからこそケーシー・ストーナーというビッグネームを受け入れられるということなのだ。

注目されるのは今後予定されている鈴鹿8耐公開合同テストだ。ケーシー・ストーナーがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、日本はもちろん世界中のレースファンそして関係者が注目している。

《佐久間光政》

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