【SUPER GT 第2戦】日産GT-R勢がGT300クラスも1-2独占…優勝はGAINER10号車

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優勝の#10 GT-R。
優勝の#10 GT-R。 全 14 枚 拡大写真

3日に決勝レースが開催された、SUPER GTシリーズ第2戦「FUJI GT 500km RACE」(静岡県・富士スピードウェイ)。GT300クラスも日産GT-R勢の1-2フィニッシュという結果になり、優勝はGAINERチームの10号車だった。

GT300クラスの優勝争いは、予選上位4台によって展開された。その面々はポールの#31 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太&中山雄一&嵯峨宏紀/ブリヂストン=BS)、予選2位の#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&高星明誠/ヨコハマ=YH)、同3位#10 GAINER TANAX GT-R(A.クート&千代勝正&富田竜一郎/ダンロップ=DL)、同4位#11 GAINER TANAX SLS(平中克幸&B.ビルドハイム/DL)である。

今回はルールによって最低2回のドライバー交代を伴うピットストップが義務づけられたなかでの戦いだが、1回目のピットストップによる順位変動が落ち着いた時点でトップに立ったのは#10 GT-R(クート組)。レース折り返しの頃の段階では後続に10秒弱のリードだったが、終盤になると、三つ巴のドッグファイトを展開する2~4位(#3、#11、#31)を約40秒の彼方に引き離しており、「パーフェクトな一日になった」とクートが言うように、彼らは最終的には独走で今季初勝利を飾っている。

#10 GT-Rはクート~千代~クートとつないでの勝利(第3ドライバーの富田は決勝に出走せず)。千代は「GT-Rが1-2フィニッシュで、GAINERチームとしては(3位の#11 メルセデスSLSと)2台とも表彰台に乗れて、本当に最高の結果です」と勝利を喜んだ。「タイヤも良くて、チームの作戦も完璧」だったという。欧州のブランパン耐久にも参戦している千代は次戦は欠場予定だが、「チームとクート選手、富田選手がいい結果を残してくれると思いますし、それを祈っています。マシンにはまだ課題もありますので、夏場のレースに向けてチームと一緒にさらに良くしていきたいですね」と語っている。

最終盤まで観客を魅了する激戦だった2~4位争いは、#3 GT-R(星野組)、#11 SLS(平中組)、#31 プリウス(中山組)の順で決着。千代のコメントにもあるように、GT-Rが1-2で、GAINERチーム(とダンロップタイヤ)にとっては1-3フィニッシュとなった。

2位の#3 GT-Rに関しては、2回目のピットストップ前にタイヤバーストに見舞われ、ほぼ1周スロー走行になったことが痛かった(バースト原因はコース上の破片等を踏んだことによるものかもしれない)。なお、4位の#31 プリウスは開幕2連勝こそならずも、今回はトップハンデを背負っての2戦連続上位リザルトとなっている。

5位は#0 グッドスマイル 初音ミク SLS(谷口信輝&片岡龍也/YH)。メルセデス勢では#65 LEON SLS(黒澤治樹&蒲生尚弥/YH)も7位と、トップ7に計3台が入った。6位は#7 Studie BMW Z4(J.ミューラー&荒聖治/YH)、8位は#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/DL)。

110周、500kmレースの今回、GT300クラスはちょうど100周を終えたところでレース終了(=GT500の首位が110周終了)となったが、決勝は1台が出走できず、出走した26台のうち完走認定を受けられたのが18台。まともにレースできた、と客観的にいえるのは98周をクリアした上位12台までというところで、長距離戦らしくサバイバル色の強い一戦となった(レース序盤にはGT300車両のアクシデントが原因のセーフティカー導入もあった)。

SUPER GTの次戦は6月20~21日の第3戦タイ大会(ブリーラムのチャン国際サーキットにて開催)。国内での次戦(第4戦)は8月8~9日で、再び富士スピードウェイが舞台となる。多種多様なマシンによるGT300の戦いがどう推移していくか、シリーズ中盤以降も見逃せないところだ。

《遠藤俊幸》

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