血圧や血中コレステロールなどを正常に保つ、あるいはお腹の調子を整えるといった保健機能成分を含む特定保健用食品(トクホ)。マイボイスコムが実施したトクホの利用に関する調査結果によると、「どのようなものかわかる」(57.8%)と「名前を聞いたことはあるが、どのようなものかわからない」(39%)を合わせた認知度は96.8%にのぼった。
トクホの購入経験者は6割強を占め、購入したことがあるトクホ食品で最も多いのは「お茶系飲料」(28.4%)。以下、「炭酸飲料」(15.4%)、「ヨーグルト」(14.8%)、「清涼飲料」(11.6%)、「乳飲料・乳酸菌飲料」(8.7%)と続き、日常的に飲む機会が多い飲料が中心となっている。
実際、トクホ購入時に意識した効用を尋ねると、「コレステロールが高めの方に適する」(44.6%)、「食後の血中中性脂肪が上昇しにくいまたは身体に脂肪がつきにくい」(38.7%)、「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」(35.4%)、「お腹の調子を整える、便通改善」(29.3%)が上位に挙がった。
トクホ購入経験者のうち、「効用を意識して選ぶ」(31%)と「効用までは意識しないが、トクホを優先して選ぶ」(22.1%)を合わせた半数以上が“トクホであることを意識”して購入している。同調査は12年と10年にも実施しているが、この傾向は変わらず、トクホであることが購入意欲の向上につながると期待される。
ただし、同調査ではトクホを購入したくない意見として「一般の商品に比べて割高」(女性39歳)や「価格が割高なので、継続して購入出来ない」(女性35歳)も寄せられている。割高感を解消することがトクホ開発のカギを握っているようだ。