IHIが発表した2015年3月期の連結決算は、経常利益が前年同期比6.2%増の565億円と増益だった。
売上高は、全セグメントで増収となり、同11.6%増の1兆4558億円と2ケタの増収だった。産業システム・汎用機械事業は、ターボチャージャーの販売が増加して増収となった。ターボチャージャーの出荷台数は同6.3%増の589万台だった。
航空・宇宙・防衛事業では、為替換算の影響に加え、民間向け航空エンジンの引渡し台数が同12.8%増の1352台と好調で売上高も同7.1%増の4348億円となった。
営業利益は、社会基盤・海洋セグメント、産業システム・汎用機械セグメントが減益となったものの、資源・エネルギー・環境セグメント、航空・宇宙・防衛セグメントが増益となり、同18.7%増の632億円となった。
純利益は、同社が出資しているブラジルのアトランチコスル造船の財政状態が悪化したため、事業損失を計上したことから同72.6%減の90億円と大幅減益だった。
今期の通期業績見通しは、売上高が同8.5%増の1兆5800億円、営業利益が同42.3%増の900億円、経常利益が同32.7%増の750億円、純利益が前年同期の4.4倍となる490億円を予想する。