カネカ、マレーシアで生産施設を新&増設 120億円かけ変成シリコーンポリマー

エマージング・マーケット 東南アジア

カネカ(本社・大阪)は11日、100%出資のグループ会社のカネカ・マレーシアが保有するパハン州クアンタンのゲベン工業団地の敷地内で生産施設の新設と増設を決定したと発表した。総投資金額は、インフラ投資を含めて約120億円となる。

新設するのは、変成シリコーンポリマー生産施設。新会社カネカMSマレーシアを設立し、新設備を取得する。シリコーンポリマーは硬化触媒を加えると常温で大気中の水と反応して弾性体となる液状ポリマー。生産能力は年産9,000トン、稼働時期は2017年初頭を予定している。

また塩化ビニール樹脂など樹脂の機能を強化・向上させる改質剤であるモディファイヤーの生産設備を増設する。現在カネカ・マレーシア内に3万トンの製造設備を有しているが、アジアで塩ビおよびエンプラ需要拡大に伴うモディファイヤー需要増に対応した供給力を確保するために年産2万トンの増設を行う。稼働時期は2017年初頭を予定している。

カネカは、アジアを重点地域としており、今後はマレーシア以外にも投資をしていく方針だ。2013年にはポリイミド(PI)フィルムの生産工場を開設。さらに2015年10月の稼働をめどにアクリル系繊維の製造施設を新設すると発表している。

広瀬やよい

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