パーム油非買うたう製品、サラワク州が強制撤去…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

国内取引共同組合消費者行政省が13日、サラワク州クチン市内のあるスーパーマーケットを捜索し、パーム油由来の製品不買を訴えるラベルを付けた床用クリーナーを強制撤去したことが明らかになった。ボルネオ・ポストが報じた。

欧米諸国や環境団体は同州のアブラヤシ農園業が森林破壊の元凶と批判しており、不買運動が起きている。

撤去されたのは豪州の環境保護団体「プラネット・アーク」が同国から輸入した「オレンジパワー」ブランドの製品で、森林破壊の被害のシンボルであるオランウータンの子供の写真付きで「オランウータンを救うために非パーム油製品を買おう」との文言のラベルがボトルの首の部分にかかっている。

国内取引省の取締官は摘発の理由について、マレーシア・パーム油委員会(MPOB)の苦情を受けたものだと説明している。

これに先立つ5月12日、同州のジェームズ・マシン土地開発相が「オランウータンの保護を名目にパーム油に対する不適切な批判を行っている」と述べ、マレーシアのパーム油産業批判を続けている欧米諸国が新たな戦術に出ていると批判。ビジネスにおける競争の問題を環境問題にすり替えていると不快感を示していた。マシン氏によると、同州では合計100万ヘクタールの保護林があり、うち22%がオランウータンの保護のために割り当てられているという。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  3. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
  4. 『頭文字D』『MFゴースト』『昴と彗星』が東京オートサロン2026に集結、AE86・BRZ・86を展示
  5. ゲームエンジンが自動車開発の共通言語になる!『Unreal Engine』の採用が急拡大する理由【前編】PR
  6. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  7. 三菱『デリカD:5』新型発売、価格は451万円から…SUVとミニバンが融合「三菱らしさ」武器に
  8. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  9. 【プジョー 2008 新型試乗】サイズ、安全支援、装備の充実度もレベルが高い…島崎七生人
  10. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る