ドコモ「位置情報サービス」を企業向けに提供…運送業や防盗対策に

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小型タイプのGPS端末。連続待ち受け時間は約400時間。サイズは3.85×4.55×1.185cm、重量は約30g。様々な活用法が考えられる
小型タイプのGPS端末。連続待ち受け時間は約400時間。サイズは3.85×4.55×1.185cm、重量は約30g。様々な活用法が考えられる 全 4 枚 拡大写真

 NTTドコモは、 東京ビッグサイトで15日まで開催されている「Japan IT Week 春 2015」内の「第4回IoT/M2M展」にて、「かんたん位置情報サービス」の展示を行っている。

 「かんたん位置情報サービス」は、位置情報サービスの展開を考えている企業に対し、NTTドコモが必要なプラットフォームを提供するというもの。位置情報端末から、サーバー、アプリケーション、地図までパッケージしたクラウドサービスで、自社開発よりも短期間で容易にサービス導入が可能な上、コストも削減できる。API連携機能で用途に合わせた独自のシステムを構築することも可能で、自社の管理ツールとして利用することもできる。

 位置情報用の取得には、小型タイプの端末(W3.85cm×H4.55cm×D1.185cm)、防犯ブザーを搭載した端末(W4.8cm×H6.9cm×D1.75cm)、組み込み・車載用のFOMA UM03-KOが用意されている。

 今回の展示では、高齢者の徘徊対策を想定したサービス例として、小型タイプの端末を靴底に設置したものが展示されていた。小型及び防犯ブザータイプはともにIPX5の防水仕様。

 主な機能は、スマートホンやパソコンなどからGPS端末の現在位置を検索する「第三者検索」や、GPS端末のボタンを押したり、ヒモを引っ張ることで位置情報を自動的に通知する「自己位置通知」など。Webベースのサービスなので、検索する側はアプリのインストールなどは不要。基本はFOMA回線を使うサービスになるが、インターネットに接続できる環境であれば、キャリアや端末を問わずにサービスを利用できる。

 イニシャルコストは、サーバーの設定費用、端末代、契約事務手数料(FOMA回線契約用)で、ランニングコストは、本サービスの利用料と通信料金。導入した企業は、その費用に自社のサービス料金を加えてエンドユーザーに対して提供する形だ。具体的には金額に関しては、NTTドコモの法人営業の担当者へ要問い合わせ。

 想定されるビジネスモデルは「子ども・高齢者の見守り」「配送中の荷物やトラックの位置管理」「ペットの捜索や盗難防止」「バイク・建機などの盗難防止」など。FOMAネットワークを利用するので、全国のFOMAエリア内ならどこでもサービスが利用可能だ。また、屋内での位置情報の精度もNTTドコモの基地局網を利用するので誤差も少なくなっている。

見守り製品などに活用できるビジネス向け位置情報サービス……NTTドコモ

《小菅@RBB TODAY》

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