『天才バカヴォン』がハリウッドと接触…監督が明かした製作秘話

エンターテインメント 映画・ドラマ・映像作品
映画でも「これでいいのだ」 『天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~』完成披露舞台挨拶レポ
映画でも「これでいいのだ」 『天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~』完成披露舞台挨拶レポ 全 5 枚 拡大写真

5月14日、東京・新宿バルト9で『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』の完成披露舞台挨拶が行われた。
本作は、生誕80周年を迎えた赤塚不二夫が生み出した漫画「天才バカボン」と、シリーズの放送から40周年を迎えた「世界名作劇場」の記念すべき第1作目『フランダースの犬』がコラボレーションした、驚きの作品だ。

今回の舞台挨拶には、監督であり、バカボンのパパ役として出演するFROGMANさん、ネロ役・瀧本美織さん、バカボン役・犬山イヌコさん、レレレのおじさん役・上島竜兵さん、ダンテ役・村井國夫さんが登壇した。
まずFROGMANさんが話したのは「なぜバカボンとフランダースの犬を組み合わせたのか」という、誰もが抱く疑問についてだ。
FROGMANさんは監督として、「ただの長尺アニメにしてはつまらない」と考えたうえで、原作者・赤塚不二夫ならどんなことをやるかを想像していったという。
そして、とにかく破天荒なことをしようと思い、企画段階ではハリウッドに『エイリアン』や『プレデター』とのコラボレーションを打診したことも明かしていた。

出演者もこの突飛な作品の話を聞いた時は驚いたそうだ。瀧本さんは「『フランダースの犬』は自分の中できれいなものとして終わっていたけど、こんな形で復活するなんて…。FROGMANさんにしかできないことだと思います」と、監督の切り口を絶賛。
また村井さんは、最初にオファーを受けた時「誰だこんな企画を考えたのは!?」と、率直な感想を抱いたそうだ。

一体どんな作品に仕上がっているのか興味は尽きないが、「意外と良いシーンもある」と話したのは犬山さんだ。犬山さんは冗談交じりに「デートにも最適です」とアピールし、会場に駆けつけた観客の笑いを誘っていた。
そしてお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の一員として活躍する上島さんは「僕達の世代はみんな『天才バカボン』とドリフターズをリスペクトしているんです」と作品への愛を語った。
しかし、上島さんのセリフはほとんどなく、「実働2分」だったとのこと。そのことを村井さんにからかわれ、会場が盛り上がる一幕もあった。

今回の登壇者はキャスト陣だけでなく、主題歌「パパの子守唄」を歌うクレイジーケンバンドの横山剣さんも登場した。
FROGMANさんから直々に依頼を受け書き下ろしたという今回の楽曲。FROGMANさん自身も「最近ずっと口ずさんでいる」と話すなど、そのクオリティには納得の様子だ。
横山さんは映画の感想を聞かれると、「この曲を聞いて映画は完成する」とアピール。楽曲が流れるエンドロールも見どころのひとつと話していたので、本編だけでなく、最後までしっかりと見ておきたいところだ。

舞台挨拶のラストでは、FROGMANさんが本作の発表直後に父親を亡くしていたことを明かした。FROGMANさんは7人兄妹の末っ子で、「7人も子供を持つ、今の時代にしてみたらバカな親父でした」と語る。
しかし「僕のことを大人になるまで育ててくれました。バカな親父で、本当に良かったと思っています。今回の映画は、そんな親父に捧げる作品です」と話した。

『天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~』は5月23日より全国公開。公開初日には、新宿バルト9と横浜ブルク13にて初日舞台挨拶も開催される。

映画『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』
5月23日(土)より、新宿バルト9他全国ロードショー
http://bakavon.com

映画でも「これでいいのだ」 『天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~』完成披露舞台挨拶レポ

《ユマ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 洗車で「水シミZERO」、水道に取り付けるだけで純水を生成…サンコーが発売
  2. 【アウディ A5セダン 新型試乗】4ドアクーペ風にあえてしなかった見識に拍手…島崎七生人
  3. 台風や秋雨対策に、大型サイドミラー対応の超撥水ガラスコート「ゼロワイパー」発売
  4. スズキ『アルトラパン』が10年目のビッグマイチェン! 開発者が語る「長く愛される理由」と、それでもデザインを大刷新したワケ
  5. ランボルギーニ、世界29台限定の新型『フェノメノ』登場に大興奮!「めっちゃ好き」「よくやったランボ」と高評価の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る