【マツダ ロードスター 新型発表】スプリングレスのシート採用でヒップポイント下げる

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マツダ ロードスター 新型
マツダ ロードスター 新型 全 6 枚 拡大写真

マツダが5月20日に発表した新型『ロードスター』は、意のままの操縦性を追求するため乗員のヒップポイントやエンジン搭載位置を先代よりも低くすることで重心高を下げている。

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このうちヒップポイントは先代よりも20mm下方化しており、その実現のために「S-fit構造」と名付けたネット素材とウレタンパットだけで構成されるスプリングレスの新開発シートを採用している。

シート開発を担当した車両開発本部の清角肇 シート・乗員保護開発グループマネージャーは「通常のシートはウレタンにバネ材とウレタンを張り合わせているが、今回はそれの代わりにポリエステルの糸を編んだネット素材をシートバックとクッションに這わせている」と明かす。

というのも「スプリングには耐圧分散する能力はないので、そのまま直に座ると痛い。しかしネットは座っても身体に沿うので痛くない。要はネット素材はスプリングに比べると身体に対する耐圧の分散性が高いので、フィットしやすい。その一方で、シートで一番厚いのがウレタン。ウレタンは減衰性、身体の耐圧分散を目的にしている。バネ材をネットに変えることで、その分ウレタンを薄くすることができる」からだ。

この結果、「全体的にシートを薄くすることで、ライトウェイトのパッケージの中にシートを納めてやってヒップポイントを下げることができた」と話す。

ネット素材採用のメリットとしてはこのほかにも「シートで一番ヘタるのはウレタン。ウレタンが薄い分、ヘタリが逆に少ない。一方ネットが伸びるのではないかという懸念もあるが、我々のデータでいくと初期に確かに2%伸びるが、その後はサチッて伸びない」こともあるとしている。

ネット素材のシートは『デミオ』のシートバックですでに採用済みだが「それは軽量化が目的でやった。その結果をロードスターにフィードバックして、今回はクッションにも拡大してフルに使った。さらにバックもデミオからは進化していて、ネットの張力を変えている。織り込んでいく横糸の太さや本数をコントロールしてやって、身体のS字カーブに沿うように張力を6段階に調節した」という。

清角氏は「デミオの時にはその技術はなかった。均一な張力では身体に沿わないので、デミオの時はバネ材を加えて抑えていた。それではスマートでないので、今回は完全に一枚で仕上げた」と話していた。ちなみに「ウレタンを薄くすることによる軽量化は2脚で1kg」とのことだ。

《小松哲也》

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