マレーシアの先進国入り、2020年までに十分可能 政治専門誌がリポート

エマージング・マーケット 東南アジア

アジア太平洋地域の政治・安全保障問題を専門とする「ザ・ディプロマット」誌は、マレーシアが目標に掲げている2002年の先進国入りの達成に向け順調に歩みを進めているとするリポートを掲載した。

この中でANZリサーチは、アジアの国々の多くが「中所得国の罠」にはまっておりそこから抜け出せずにいるが、マレーシアは2010年に開始した経済改革プログラムを通じて高所得国家入りを実現させることができるとした。またエコノミストのウェイウェン・ン氏とグレン・マグワイヤ氏はまた、マレーシアの国民1人当たりの総所得は1963年にはわずか300米ドルだったが、昨年は1万808米ドルとなり飛躍的に所得が増加したと指摘した。高所得国家入りの目安となる目標額は1万5,000米ドルとなっている。

マレーシアは産業基盤のアップグレードや多様化を進めることで、高所得国家入りを果たしシンガポールの仲間入りをすることができるという。

ANZリサーチは、マレーシアの成長の鍵として都市化を挙げ、シンガポールやブルネイに次いでマレーシアも都市化を進めることで大きな成長が見込まれると指摘。燃料補助金の撤廃や石油価格の下落、物品・サービス税(GST)導入により税収が増え、インフラ整備への投資を増やすことができるとした。

一方で、2020年まであと5年となっているが今後5年間で目標を達成するために投資を維持しインフラプロジェクトへの積極的な投資が必要となると指摘した。

千田真理子

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