「不沈艦ヤナセ丸」200周年へ出航…輸入車販売のヤナセ、きょう100周年

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ヤナセ100周年祝賀イベント
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メルセデスベンツをはじめとする輸入車販売を手がけるヤナセが、5月25日に創立100周年を迎えた。同日、東京の帝国ホテルでは、これを記念した祝賀イベントを開催。ヤナセ井出健義社長は100周年の喜びと感謝とともに「不沈艦ヤナセ丸は、次の200周年に向け出航する」と、早くも次の100周年へ向けた抱負を述べた。

ヤナセの創業は1915年、故 梁瀬長太郎氏によるビュイックとキャデラックの輸入販売から始まった。関東大震災や第二次世界大戦など、多くの困難に直面しながらも高品質な輸入車を日本国内に届けたいという思いから販売を継続、拡大を続けた。1952年には、2代目社長の故 梁瀬次郎氏のもと、メルセデスベンツの輸入販売を開始。「いいものだけを世界から」のスローガンを掲げ、欧米をはじめとする個性豊かなプレミアム輸入車を提供してきた。

現在では、メルセデスベンツ、スマート、キャデラック、シボレー、BMW、クライスラー、ジープ、アウディ、フォルクスワーゲンの9ブランドを取り扱うヤナセグループ。創業以来、積み上げてきた新車販売台数は180万台を超えており、日本における輸入車文化の礎を築いてきた第一人者だ。

この日、祝賀イベントで井出社長は「ヤナセ100年の歴史は、日本の自動車産業、自動車社会の変遷を垣間見るよう。誇りを感じるとともに感慨を覚える」と100周年の喜びを語った。

また、自動車を取り巻く環境や、技術の向上などパラダイムシフトが進む中でも、「ヤナセには大切に守ってきた5つの財産がある。すばらしいお客様、すばらしい商品、高い士気と現場力の社員、知名度とブランド、全国の販売サービスネットワークだ。これら5つの財産をしっかり守り、お客様に対する感謝とおもてなしを忘れず、安心・安全・快適な自動車ライフを提供することができれば、日本だけにとどまるかどうかは別として、ヤナセは持続・成長可能であると確信している」とし、現在全社をあげて取り組んでいる経営改革を進めながらも、築いてきた財産を守り抜くことでさらなる躍進を続けると話した。

祝賀イベントには、メルセデス・ベンツ日本をはじめ、フォルクスワーゲングループジャパン、アウディジャパン、GMジャパン、BMWジャパンの首脳らほか、自動車業界の重鎮らが駆けつけた。

《宮崎壮人》

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