【鈴鹿8耐】打倒ストーナーの最右翼チーム登場、王座奪還に挑むヤマハ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
MotoGPに参戦中のポル・エスパルガロ
MotoGPに参戦中のポル・エスパルガロ 全 7 枚 拡大写真

7月23日から26日に開催されるコカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース。2007年と2011年のMotoGPチャンピオンのケーシー・ストーナーが、MuSASHI RT HARC-PRO.からの参戦を表明すれば、2010年にMoto2初代チャンピオンを獲得したトニー・エリアスがTOHO Racing with MORIWAKIからの出場が決定した。

そしていよいよYAMAHA FACTORY RACING TEAMの体制が発表、ビッグネームに対抗するにはビッグネームしかないとばかりに現役MotoGPライダーのポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスを起用することになった。

◆中須賀に加え、現役MotoGPライダー2人の布陣

ロードレース活動を開始して60周年となるヤマハは今年、全日本ロードレースでファクトリー活動を再開させた。マシンも、フルモデルチェンジされた新型『YZF-R1』。ライダーにはJSB1000で3連覇中、通算5度のチャンピオン獲得経験のある中須賀克行を起用する。そして今年の鈴鹿8耐には中須賀を中心にライダーが構成されると予想されていたのだが、エスパルガロとスミスの現役MotoGPライダーを招聘したところに、中須賀の実力を高く評価し、そして鈴鹿8耐のタイトルを本気で獲りに行くヤマハの意気込みが感じられる。

エスパルガロ、スミスともに耐久マシンも鈴鹿サーキットも初めてだが、マシンやサーキットへの高い順応力がなければMotoGPライダーは務まらないことから、そうした不安はないと言っていい。中須賀、エスパルガロ、スミスのYAMAHA FACTORY RACING TEAMと、ケーシー・ストーナー、マイケル・ファン・デル・マーク、高橋巧のMuSASHI RT HARC-PRO.との真っ向勝負は、まるで以前のH・Yバトルを彷彿とさせるもので、間違いなく今年の話題の中心となる。

◆まだまだ続く主要チームの体制発表

現段階でなんとも豪華な顔ぶれがそろうことになった今年の鈴鹿8耐だが、まだ沈黙を守ったままのチームがある。それがヨシムラスズキシェルアドバンス、Team GREEN、F.C.C. TSR Honda、Team KAGAYAMAといった鈴鹿8耐での主要チームだ。

ヨシムラスズキシェルアドバンスは全日本JSB1000のエース津田拓也は確実で、昨年もチームに加わったジョシュ・ウォーターズなどの名前が上がる。また、Team GREENは全日本JSB1000を戦う柳川明と渡辺一樹は確実視されており、第3のライダーには過去にHondaで活躍したジョナサン・レイや藤原克昭の名前が噂に上がっている。そして F.C.C. TSR Hondaは、全日本JSB1000のジョシュ・フックを中心に、状況的に外人ライダーでのチーム構成が有力と言えるだろう。さらにTeam KAGAYAMAでは加賀山就臣、芳賀紀行が有力で、第3のライダーに注目が集まる状況だ。

MotoGP世界選手権、スーパーバイク世界選手権、そしてアジアロードレース選手権などを戦うライダーが集結してのワールドワイドでの戦いは鈴鹿8耐の本質だ。しかし、これだけのビッグネームがそろう今年は“白熱・激戦の鈴鹿8耐”になることが確実で、鈴鹿サーキットの夏はさらにヒートアップするだろう。

《佐久間光政》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  4. マツダ『ロードスター』35周年、歴代4モデルのピンバッジを先行販売…8月29日から
  5. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る