【人とくるまのテクノロジー展15】アラダ・システムズ社長、ルネサスとの提携「話は先方から」

自動車 ビジネス 企業動向
アラダ・システムズのプラビーン・シン社長
アラダ・システムズのプラビーン・シン社長 全 2 枚 拡大写真

「人とくるまのテクノロジー展2015」の会期中に、ルネサス・エレクトロニクス・アメリカと提携を発表した加アラダ・システムズ。同社のプラビーン・シン社長は単独インタビューで「話は先方から来た」と打ち明けた。

ルネサスといえば、グローバルな半導体メーカーとして知られ、その半導体は今や車に多く搭載されている。「今回の提携により、今後市場の拡大が予想されるV2X(車車間通信および路車間通信など)の開発が大きく進展する可能性が高く、両社の専門知識・経験を一つに合わせれば、自動車関連OEMメーカーやティア1サプライヤーに信頼できるコネクテッドカー技術を提供することができる」という。

両社は今後、衝突回避や半自動運転機能など、積極的な安全システムのためのV2Xソリューションを開発すべく緊密に協力していく方針で、具体的には、ルネサスの高性能で最先端のR-Car System-on-ChipやIEEE 802.11pプロトコルをベースに、アラダ・システムズのDSRC(専用狭域通信)ソリューションをさらに強化していく。さらに、アラダ・システムズは、アーキテクチャー、セキュリティーサービス、メッセージマネジメント、ネットワーキング、マルチモーダルオペレーションなどのためにIEEE 1609.xプロトコルを提供する。

「ルネサスのような大手半導体メーカーと提携できたことは、うちにとっては大きなチャンス。今回の提携がきっかけになって、OEMメーカーやティア1サプライヤーと一緒にビジネスをすることが増えてくると思う。また、なかには提携話も出てくるかもしれない」とシン社長は喜ぶ。今後、同社の動向には目が離せなくなりそうだ。

《山田清志》

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