中東で売れる、1本10万円のソース…「ハラール食品」の可能性

エマージング・マーケット 中東・アフリカ
ハラール認証を受けたバーベキューソース
ハラール認証を受けたバーベキューソース 全 2 枚 拡大写真

 中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営する中小企業ビジネス支援サイト「J-Net21」は25日、「中小企業の海外展開入門」コンテンツを更新し、企業事例「わが社の国際ビジネスのポイント」に「第48回 ハラール食品で中東に挑む[グルメストーリー]」を新たに公開した。

 グルメストーリーは、愛知県にある2009年設立の液状調味料メーカー。調理用ソースやドレッシングなどをOEM(委託先ブランド)で生産する事業をおもに展開しているが、自社製品を開発して海外に販売していきたいという創業時の思いから一念発起。イスラム法において合法で、なおかつ安全、清潔、健康的、高品質、高栄養価であるという基準を満たす「ハラール認証」を13年に得ると、中東地域への進出に乗り出した。

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに市場を定めると、14年に中東最大の食品見本「Gulfood2014」(開催地:ドバイ)に単独出展。1本10万円の超高級バーベキューソースやドレッシングを展示すると好評となり、これを機に輸出を開始した。今年の「Gulfood2015」では、中間層向けに中価格帯の商品を展示。市場の拡大を図っている。

 「中小企業の海外展開入門」ではこうした企業事例ほかに、「中小企業が国際ビジネスを展開するための基本の“5ステップ”」や、「中小企業の海外展開セルフチェック」などがまとめられている。国内市場が縮小傾向にある事業分野は、同サイトを参考にして海外展開に新たな活路を見出したい。

1本10万円のソースが中東で売れた!ハラール食品の開発で海外展開に活路

《加藤/H14》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  6. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  7. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  8. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  9. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  10. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る