【自治体総合フェア15】機械式立体駐輪場で放置自転車の解消を…JFEエンジニアリング

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JFEエンジニアリングの機械式立体駐輪場「サイクルツリー」の模型
JFEエンジニアリングの機械式立体駐輪場「サイクルツリー」の模型 全 3 枚 拡大写真

減少傾向をたどっているとは言え、まだまだ多い放置自転車。そんな放置自転車の解消にもってこいなのが、JFEエンジニアリングの機械式立体駐輪場「サイクルツリー」だろう。2010年頃から需要が増え、問い合わせが相次いでいるそうだ。

同社は2001年から機械式立体駐車場を販売しているが、その特徴は入出庫が至って簡単なこと。自転車を入庫口にセットすると、ICタグ読み取り機が自転車につけたICタグを読み取り、機械が自動で入庫作業を開始し、わずか5秒で完了する。そして、出庫のときは操作パネルにICカードをかざせば、すぐに自転車が手元に届く。もちろん駐輪場には人が入ることができないので、盗難の心配は全くない。

駐輪場のタイプも地上円筒型、地下円筒型、地上水平型、地下水平型と4タイプあり、要望に合わせたレイアウトが可能で、スペースを有効活用できるという。「これまで大都市を中心に全国で17カ所設置しました。導入したところからは、地上面に自転車がなくなって街の景観が良くなったと喜ばれています」と同社関係者は話し、2カ所あるショールームを訪れる自治体関係者が増えているそうだ。

最近はビルやマンションにもこの機械式駐輪場を売り込んでいるそうで、再開発の時に提案を行っている。特に力を入れているのが東京駅周辺、大手町や日本橋などだ。すでに建設中の大手町のビルに設置が決まっているとのこと。

「今は利益が少し出る程度ですが、需要はあるので、次のビジネスの柱として育てていきたい」と同社関係者はその将来性に期待する。ちなみに設置費用は「地上と地下や周辺環境などにより大幅にコストが変わる」とのことだが、地上立体駐輪場で250台で約1.5億円だそうだ。

《山田清志》

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