【スバル レガシィ アウトバック 試乗】カタログ値に迫る燃費性能を確認…島崎七生人

試乗記 国産車
スバル レガシィ アウトバック
スバル レガシィ アウトバック 全 8 枚 拡大写真
都会で乗る『アウトバック』。少し高めの着座位置は、幹線道路で中央分離帯の植え込み越しに対向車線も見渡せ、心の余裕、ゆとりができるような気がした。遠出だけでなく日常的にも、このクルマの持ち味が体感できる……という訳だ。

試乗車は同車のベースグレード。上級の「リミテッド」との違いはタイヤが17インチとなりダンパーが非スタブレックス・ライドということ。タイヤはインチダウンしているが、18インチより指定空気圧が高いこともあり、走り始めは案外と“足が締まっている”と感じた。試乗車は9000kmほど走った個体ながら、これから馴染みが出てくる欧州車のような印象というべきか。この点は(その差はセダンのB4も同様だったが)別に試乗済みの「リミテッド」のほうが乗り味がなめらかで好ましいと思う。

一方で装備品目の差は意外と少なく、こちらの標準車はシート表皮が布になったりする程度。基本の快適装備、安全支援機能に差別がないのはいい。布シートはさっぱりとした感触で、いかにも普段使いの道具感を醸し出す。サンルーフ付きでの後席頭上空間はたっぷりで、シードサイズも十分、ラゲッジスペースの使い勝手のよさも変わらない。

レギュラーガソリンで乗れる2.5リットル水平対向エンジンは、市街地では軽く性能を使って走る程度で余裕綽々(しゃくしゃく)だ。そして報告すべきは好燃費ぶりで、高速、市街地織り交ぜて12.6km/リットル(JC08モード=14.6km/リットル)と、なかなかの健闘ぶりだったのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  4. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
  5. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る