【第54回静岡ホビーショー】動かすだけじゃない、鉄道模型にもプラモデル出現

自動車 ビジネス 国内マーケット
1/45ディスプレイモデル、トレインミュージアムシリーズ
1/45ディスプレイモデル、トレインミュージアムシリーズ 全 21 枚 拡大写真

鉄道模型と一口に言うと、どうしてもジオラマと実際に走る模型ばかりを想像しがちだが、実はディスプレイモデルも存在する。

今回のショーに出品されたのは、青島文化教材社が7月発売予定の45分の1トレインミュージアムシリーズ第1段のディーゼル機関車DD51北斗星だ。これ、プラモデルである。

そして普通のプラモデルは製作工程を楽しみ、完成した暁にはそれをディスプレイしてあとはそれを見て楽しむ。それがすべてだと思っていたら、このプラモデルはそこからさらに可動部分を外して中を見たりエンジンを露出させたりと、触って遊ぶことも念頭に置かれていて、そのための作り易さ、組み立てやすさまで考えた設計がなされているそうだ。

こうしたディスプレイモデルについて、発売元、青島の担当説明員の話では、かつて50分の1のディスプレイモデルを発売したことがあり、息の長い販売をした経験から、今回サイズを大型化したモデルも十分にユーザーに受け入れられてもらえるものと確信していると話していた。

さすがにディスプレイモデルはこれしか見当たらず、あとは基本的には動かして遊ぶ模型だったが、非常に精密に出来たモデルから、子供にも遊んでもらえ50年以上の歴史を誇るプラレールまで多種多彩。近年ではディフォルメをせずに、より実車感を再現したプラレールアドバンスも登場している。

近年、日本における主流はやはりNゲージというサイズ。ただし一口にNゲージと言っても、国によって微妙にサイズが異なるので、ひとまとめにすることはできないようだ。日本ではおおよそ150分の1サイズが主流といわれている。小型化されても精密度は高く、同時に狭いスペースでもジオラマを展開できるので、流行する要素は強い。それに価格も手ごろだ。

今回のショーでも多くのジオラマが展示されていたが、サイズの小さなものだと60cm四方のスペースでディスプレイできてしまうので、これだとまるで熱帯魚を入れた水槽を置く感覚で、鉄道模型を楽しむことが出来る。そして、そのジオラマも勿論個人で作るもよしだが、それを専門に作るメーカーも存在するから、完成品のジオラマを購入することもできる。

因みに矢野経済研究所の「オタク」市場調査の調べでは、一人当たりの年間消費金額で、鉄道模型はアイドルの追っかけに次いで多い年間4万7330円 を支出するという。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る