【ホンダ シャトル ハイブリッド 試乗】HV熟成か、高トルクエンジン車のようなフィール…諸星陽一

試乗記 国産車
ホンダ シャトルハイブリッド
ホンダ シャトルハイブリッド 全 13 枚 拡大写真

先代まで『フィットシャトル』の名前で販売されていたホンダの5ナンバーステーションワゴンが『シャトル』の名前となって登場。事実上、フィットシャトルのフルモデルチェンジと考えていい。

最初に試乗したのは1.5リットルのエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドモデル。走り出しからしっかりとしたトルクを感じられるフィーリング。アクセルペダルを踏んでいくと、スーッとスムーズに加速していく。組み合わされているミッションがデュアルクラッチ式のDCTなので、ダイレクト感があるうえにシフトチェンジ時のショックも少ない。アクセルをゆっくり踏んでいけばCVTのようなスムーズさを示してくれる。

アクセルをグイッと踏んだときの印象はかなりスポーティ。ベースとなった『フィット』同様で力強い加速が得られる。モーターアシストは介入感が少なく、まさにエンジンをアシストしているレベルで、高トルクエンジンとDCTを組み合わせたクルマを運転しているような印象だ。

静粛性も高い。高速道路も走ったが、高周波系の風切り音などもよく抑えられている。ハイブリッドはフロントウインドウに遮音ガラスが採用されているので、なおさら静かな印象がある。さらにハイブリッド車のXとZは、前後のダンパーをザックス社製の振幅感応型が採用され、路面からの微振動などを上手に吸収。快適性を向上している。

5ナンバーサイズのボディは日本の道路での扱いやすさも抜群にいい。コンパクトなサイズながらも最大ラゲッジ長は184センチ、最大幅は151センチを確保。拡大した際のフラット性も高い。ハイブリッドのXとZには、リヤシートバックにマルチユースバスケットと呼ばれる折りたたみ式の小物入れも用意されている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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