スペインで墜落したエアバスA400M、エンジン制御システムに不調の可能性

航空 企業動向
エアバス・ディフェンス・アンド・スペース「A400M」
エアバス・ディフェンス・アンド・スペース「A400M」 全 2 枚 拡大写真

エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは3日、今年5月にスペインのセビリア近郊で発生した軍用の新型輸送機「A400M」の墜落事故について、エンジン制御システムに不調があった可能性を明らかにした。

【画像全2枚】

問題の事故は2015年5月9日の午後1時ごろ発生している。トルコ空軍向けのA400M(製造番号=MSN023)は、試験飛行のためにスペイン・セビリア空港を離陸した直後、左へ旋回しながら急激に高度を落とし、離陸から約3分後に墜落した。

事故の原因は現在も調査中だが、フライトレコーダーを簡易分析したところ、4基装備されたエンジンのうち、左主翼下の1番と2番、右主翼下の3番がアイドリング状態のままで、離陸に必要な出力が得られなくなっていた可能性の高いことが判明した。正常に稼動していたのは右主翼下の4番エンジンのみとされており、このために機体は右から押される状態となって左へ旋回していったものとみられる。

同社は航空当局が進める調査に全面協力しており、原因究明をさらに進める方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る