西武鉄道「電車フェスタ in 武蔵丘」、今年は1万3000人来場

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西武鉄道は6月9日に武蔵丘車両検修場で「西武・電車フェスタ2015 in 武蔵丘車両検修場」を開催。車体をジャッキで持ち上げて台車を取り付ける「台車入れ」の実演などが行われた
西武鉄道は6月9日に武蔵丘車両検修場で「西武・電車フェスタ2015 in 武蔵丘車両検修場」を開催。車体をジャッキで持ち上げて台車を取り付ける「台車入れ」の実演などが行われた 全 20 枚 拡大写真

西武鉄道は6月7日、武蔵丘車両検修場(埼玉県日高市)で「西武・電車フェスタ2015 in 武蔵丘車両検修場」を開いた。天候にも恵まれ、鉄道ファンや家族連れなど約1万3000人が来場。電車の検修作業の実演や撮影会、ステージイベントなどを楽しんだ。

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会場となった検修場は池袋線の東飯能~高麗間にあり、車両の主要部分を分解して行う「全般検査」や「重要部検査」といった検査を実施している。当日は、日ごろは見ることのできない作業の実演や車両を平行移動させる「トラバーサー」への乗車体験などが人気を集めたほか、クラシックデュオ・スギテツなどによるステージでのライブや、鉄道各社などが出店した物販コーナーも賑わった。

目玉の一つは、車体をジャッキで持ち上げて台車を取り付ける「台車入れ」の実演。検修場に入場した電車から、検査のために取り外した台車を再び車両へと取り付ける一連の作業を、職員が解説しながら実際に行った。実演に使用された車両は30000系電車の先頭車(32202号車)。「1台で10tずつの重さを持ち上げられる」というジャッキ4台によってゆっくりと車体が持ち上がる様子に、観衆はカメラやスマートフォンを向けてシャッターを切っていた。

トラバーサーの乗車体験や、パンタグラフやブレーキの操作体験、小学生以下限定で車輪を手で転がす体験コーナーは親子連れなどに人気。西武沿線から父と弟とともに訪れたという小学生の女の子は、意外な速さで動くトラバーサーが楽しく「何度も乗った」と喜んでいた。このほか、2011年まで2000系電車で使用され、独特の動作音でファンに知られた「AK-3」形空気圧縮機をボタン操作で実際に動かせるというマニアックな体験コーナーもあった。

屋外で行われた電車の撮影会では、池袋線開業100周年を記念したヘッドマークとステッカーを取り付けた30000系電車(30001編成)と、東急電鉄の5050系4000番台「Shibuya Hikarie」号が並び、大勢の「撮り鉄」が列を作った。

このほか、池袋線開業100周年を記念したコーナーでは、昔と今の駅の様子を紹介するパネルや、かつて活躍した機関車の銘板、電車の行先表示板などを展示。物販コーナーでは、6月9日から発売を開始する西武鉄道と台湾鉄路の「姉妹鉄道協定締結記念乗車券」も先行販売した。

西武鉄道は2002年以来、武蔵丘車両検修場で「電車フェスタ」を開催し、毎年多くの来場者を集めている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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