軽油にパーム油から製造したメチルエステルを10%添加したバイオディーゼル「B10」を、10月までに導入する。ダグラス・ウガー・エンバス農園産業一次産品相が明らかにした。ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた。
現在販売されている添加率5%の「B5」の代替として「B10」を導入する。今月末に農園業者との協議を行い、閣議に提出する。「B10」導入により、国内のパーム油消費量が年間100万トンに増加すると見込まれている。
「B10」導入方針に対しBMWグループ・マレーシアは、「B10」がエンジンに重大なダメージを与える原因になると指摘し、近代型のディーゼルエンジンには適していないとの声明を発表した。試用テストを実施したところ、脂肪酸メチルエステル(FAME)がエンジンの燃焼室から潤滑油にまわり、汚染することが分かったという。近代型のエンジンには、添加率7%の「B7」程度が適切であると指摘した。