「光回線とモバイルのセット割」効果…光契約150万件増の見込み

エンターテインメント 話題
モバイル・固定ブロードバンドサービスのセット割引利用状況(ICT総研調べ)
モバイル・固定ブロードバンドサービスのセット割引利用状況(ICT総研調べ) 全 4 枚 拡大写真

 ICT総研は10日、「2015年度 ブロードバンドサービスの市場動向」に関する調査結果を発表した。総務省データや各種公開データ、ICT総研によるインタビューやアンケートをもとにしたもの。

 それによると、光回線(FTTH)、ADSL、CATVインターネットを合わせた「固定ブロードバンドサービス」の加入者数は、2015年3月末時点で3,628万件。そのうち、光回線は2,665万件(74%)。2014年度の1年間における光回線純増数は128万件で、前年を下回っている。ADSL回線も減少傾向が続き370万件(10%)まで減少した。CATVインターネットも592万件で前年の605万件から減少に転じている。

 こうした状況から、固定ブロードバンド事業者各社は、モバイル回線などとの「セット割引」に注力。auスマートバリューが先行してサービスを展開していたが、NTT東西も昨年より「光コラボ」サービスを開始している。これらが効果を発揮することで、光回線は、2015年度は151万件程度の純増が期待できると同調査では見ている。

 ICT総研が2015年5月に実施したWebアンケート調査(回答者総数3,335件)において、auスマートバリュー(セット割引)の利用者は11.3%、NTT光コラボ(セット割引)の利用者は2.4%。その他を加えると、全体の17%がセット割引を利用していた。今後は、セット割引を利用していないユーザー(31.9%)、セット割引の対象となっていないサービスのユーザー(51.2%)の取り込みが課題だと言える。

 またWebアンケート調査(回答者総数3,341件)において、固定ブロードバンドサービスの利用者による顧客満足度を分析したところ、「ソフトバンク光」の満足度ポイントが75.7、「ドコモ光」が72.2と高い満足度を示していた。光コラボサービスではない「NTTフレッツ光」に対する満足度は65.1であり、料金面などの優遇により、満足度に差が出ていることが伺える。現在、電力やガスなどのエネルギー料金とのセット割引が検討されており、今後は「異業種提携によるセット割引」も登場するとみられる。

光とモバイルのセット割、利用者は全体の17%……ICT総研調べ

《冨岡晶@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る